【マーベル】『アントマン』あらすじ・感想・小ネタ

『アントマン』はマーベル・シネマティック・ユニバース12作目。久し振りのオリジンです。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』もオリジンでしたが、チームではない単独映画としては『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』以来、4年振りでした。

また『アントマン』はフェイズ2(シーズン2みたいなもの)の最後の作品です。キャッチコピーの「身長1.5センチになった男は、ヒーローになれるのか?」は、「今までのスーパーヒーローに比べて迫力に欠けるのではないか」という、観客の懸念を逆手に取ったものですね。ユニークなキャラクターです。

あらすじだけは大きなネタバレを避けて書いています。これから映画を観るという方は、あらすじだけ読むのをお勧めします。
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あらすじ

1989年、建設途中のシールド本部トリスケリオンでハンク・ピム博士は、ハワード・スタークにピム粒子の複製を試みたことを問い詰める。シールドに不信感を持つハンク・ピムはピム粒子の「製造法は誰にも渡さない」と宣言し、シールドを辞職した。

 

現代、主人公のスコット・ラングは窃盗の罪で服役していたが、刑期を終え出所した。迎えに来てくれた刑務所仲間のルイスに更生を誓うが、前科のある彼に世間は冷たく、せっかく就いた仕事をクビになってしまう。

娘の誕生日パーティにプレゼントを持って行ったスコット。娘が慕ってくれることがスコットの心の救いだが、養育費を払えない彼は元妻とその婚約者に厳しい言葉を浴びせられ、娘との面会も禁止されてしまった。

状況が苦しくなったスコットは、ルイスに盗みの話を聞き、再び窃盗に手を染めてしまう。お金持ちで留守中の家に手際良く侵入し、強固な金庫まで突破したスコット。しかし金庫の中にはお金ではなく、謎のスーツが置かれていた…。

 

感想・雑記<ネタバレ注意>

僕はこの映画はマーベルヒーローの数あるオリジンで、一番面白く感じました。観る前までは、『アベンジャーズ』の後だしそれほど盛り上がらないだろうと期待していませんでしたが、蓋を開けてみたらとても面白い。アクションが面白いのはもちろん、父と娘の物語も非常に良かった。マイケル・ダグラスがかっこいい。今回の主人公は、今までで一番庶民的なキャラクターですね。今まで登場した主人公が、元々普通じゃなかっただけかもしれませんが(笑)。

『アントマン』はコメディ色の強い映画だと思いますが、オーシャンズ11のような泥棒映画でもありますね。ファミリー向けの映画だと思いますが、ダレン・クロスによって人間や羊がイチゴジャムにされてしまうシーンはショックな映像です(苦笑)。

スコットがアントマンスーツを着て特訓するのは、トニーに通ずるものがあると感じました。いくらハイテクなアイテムがあっても、それを使う人間も訓練が必要だというのは説得力があります。現実でも、車やバイクの運転をするのに練習が必須ですから。

今作では小さくなる=弱くなるではないと教えてくれました。物と物がぶつかる時、面積が小さい方が圧力は強くなります(例えば、芯を出したボールペンの両端を持ったら、尖っている方が痛い)。だから小さくなった体でパンチを打てば弾丸に匹敵する威力があると言われると、説得力があります。それに小さくなることで隠密活動が可能だったり、敵の攻撃を回避できる利点もありますね。魅せるアクションシーンはさすがマーベルといったところ。子ども部屋でおもちゃを使ったバトルも非常に面白い。アントマンだからこそ描けるシーンですね。

 

ルイスの一人語りがとっても面白い。仕事に直接関係無い細部まで交えて、声色まで変えて話す(笑)。ルイスのセリフに合わせて、俳優達が口パクで演技したとか。それを想像すると可笑しくて笑えますね。後半にちゃんと”3バカ”(ピム談)が活躍するのも良い。ルイスみたいな底抜けに明るい人が友達に居たら楽しそう笑。

 

予想外のタイミングでクロスオーバーがあって良かったと思います。スタークの倉庫があると言われて行ってみたら、新しいアベンジャーズ本部になっていてファルコンに見つかってしまうとか。ファルコンは空を飛んで地上のものが小さく見えるから、あのゴーグルは小さなものでも見逃さない機能があるのだろうと思います。だからこそアントマンの侵入に気付いたのだろうと。「センサーが反応した」と言っていましたしね。全く違う能力を持つ2人のバトルは見応えがありました。そしてアントマンが勝ってしまう(笑)。

 

ハンク・ピムの企みと、アントマンスーツの中がスコット・ラングだとリサーチしていたダレン・クロスが、ホープが元からハンク側であることに気付かないのは説得力に欠けるのでは…と思いました。頭がキレるのかキレないのかハッキリしない感じがします。シナリオにおいてそこまで重要なことではないけれど。

 

最初ハンク・ピムが顔面を机に叩きつけたカーソンという男。シールドの元幹部で政府転覆を狙っているということはヒドラですよね。あの男はドサクサに紛れてダレン・クロスの作った黄色の粒子を盗んで行きました。あの後どうなったのでしょう?アントマンvsイエロージャケットにフォーカスされていったので忘れがちですが、特に描写が無かったので、どうなったか気になります。

「カーソン氏にヒドラ幹部を紹介してもらった。もう昔とは違い興味深い組織だ」とダレン・クロス。ヒドラとは『ウィンター・ソルジャー』で大きな戦いがあり、『エイジ・オブ・ウルトロン』でもアベンジャーズが戦ったわけですが、なかなかヒドラを壊滅できませんね。ヒドラとの戦いはいつまで続くのだろう?と思う。スコットの言うように、アベンジャーズに相談した方が良いのでは(笑)。

 

小ネタ<ネタバレあり>

  • 出所後、娘と会った後にスコットが飲んでいたものは『インクレディブル・ハルク』に登場したガラナ・ソーダなのかな?と思いました。ラベルがはっきり見えないので、真偽は分かりません。

 

  • 序盤にダレン・クロスがシールドのデータでアントマンの姿(シルエット)を見せましたが、あれは『ウィンター・ソルジャー』でシールド(とヒドラ)の全情報を世界に流したから手に入ったのかなと考えています。アントマンの映る映像はシールドの機密情報のはずだし、その映像をダレン・クロスが持っているというのは、やはりあの事件があったからかなぁと。ちなみに、あの映像は映画で使われなかったシーンを目撃映像のように仕立てたとか。

 

  • ピム邸は現代の家らしくないと思って調べてみたら、イギリスのヴィクトリア様式の建築みたいですね。美しい建物です。

 

  • ハンク・ピムの「連中も空の街を落とすのに忙しかろう」とのセリフから、『アントマン』は『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』とほぼ同時期の出来事だったことが推察されます。ファルコンはソコヴィアの戦いに参加していなかったから(留守番していたから)、新しいアベンジャーズ本部でアントマンと遭遇したのかなと。ソコヴィアの跡地を写した新聞記事があった(スコットが脱獄後、羽アリに乗って路面電車に入った時、新聞を読んでる乗客が居た)ので、ウルトロン戦の直後くらいでしょうか。

 

  • 本作のイエロージャケットはハンク・ピムの弟子になっていますが、原作のイエロージャケットは精神不安定になったハンク・ピムだとか。人類を脅かすウルトロンを作ってしまったことが原因でおかしくなって、事故も重なりイエロージャケットになると。原作のハンク・ピムは、何かとトラブルメーカーみたいです(笑)。映画版のハンク・ピムは正義感のあるカッコいい人でしたが。ちなみにハンク・ピムは初代アントマンなわけですが、原作ではアベンジャーズの創設メンバーでもあります。映画版では2代目アントマンが主役なので、アベンジャーズの創設メンバーにアントマンは居ません。

 

  • 終盤に女記者が言っていた、「跳ぶ、ぶら下がる、壁をよし登る」はスパイダーマンのことを指していたようです。この時には既に、ピーター・パーカーは超人になっていたみたいですね。

 

  • 2つ目のおまけ映像は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のワンシーンを使っています。『シビル・ウォー』を観ないと何の話なのか分かりませんが(笑)。ただ、ファルコンがアントマンを勧誘しようとしていることは分かります。本編ラストでルイスが”会いたい”との伝言をスコットに持って来たわけですしね。『アベンジャーズ/エンドゲーム』まで観ると、ファルコンがアントマンとアベンジャーズの架け橋になったことが、どれほど重要だったか思い知ります。スコットが居なければ、アベンジャーズはあの作戦を実行できなかったわけですから。

 

終わりに

『アントマン』はキャラクターの性質上、コメディ色の強い作品でした。それでも家族間の関係をしっかり描いていて、非常に満足のできる映画でした。

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