【マーベル】『ブラックパンサー』あらすじ・感想・小ネタ

『ブラックパンサー』はマーベル・シネマティック・ユニバース18作目で、単独映画としては1作目になりますが、ブラックパンサーは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で先行登場していました。

あらすじだけは大きなネタバレを避けて書いています。これから映画を観るという方は、あらすじだけ読むのをお勧めします。

 

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あらすじ

数百万年前、ヴィブラニウムと呼ばれる硬い物質の隕石がアフリカに落下した。ヴィブラニウムは植物にも影響を与え、その地へ5つの部族が移り住み、”ワカンダ”という名の国家が生まれた。ワカンダはヴィブラニウムを利用し、独自に高度な文明を発展させた。ワカンダの外で大規模な戦争が起きても、ワカンダは干渉しなかった。

『シビル・ウォー』の1週間後、主人公ティ・チャラと護衛のオコエはナイジェリアの森林に居た。

人身売買に関わる悪党を退治し人質を救出したティ・チャラは、幼馴染で元恋人のナキアに父親が亡くなったことを伝え、母国ワカンダへ戻るよう促す。

そして3人で帰国した後、ティ・チャラは母や妹と再会し、ワカンダの王を決める決闘に望むことになる…。

 

 

感想・雑記<ネタバレあり>

ソーに続く王族の話。どちらも父だった先王の罪を背負うハメになったのが似ていますね。それはともかく、アフリカが舞台で黒人が主役の映画は珍しいですね。しかも人種差別や迫害の歴史を想起させる話。

唇の裏側にワカンダ人の証拠がありましたが、歯医者に行った際にバレてしまうのでは?と思いました。(笑)

 

今作の話は、ウンジョブ王子と息子のウンジャダカ(キルモンガー)の言い分も理解できるから複雑です。エゴやヘラのように、「宇宙を支配する」という分かりやすい野心を持ったヴィランとは違う。「目立つ者は殺され、街はクスリと銃に溢れ不当逮捕も多い」「アフリカは人類のルーツ。皆同胞だろ。」という言葉に間違いは無い。今でもアメリカでは、有色人種が不当に銃で撃たれたり暴行や暴言を受けたりしています。ウンジョブやウンジャダカは過激な道を選んでしまったけど、他者が虐げられるのを黙認してきたワカンダも道を誤ったように感じてしまう。

キルモンガーの母親であるアメリカ人の女性は出てきませんでしたが、既に故人となっているのか、母親に育てられたのか分かりませんね。

ティ・チャラが決闘で負けた後のオコエとナキアの会話に胸が詰まるし、キルモンガーと父親の会話も悲しい…。こんな悪役は多くない。ヒーロー映画なのに心に訴えるものがあるのが、マーベル作品の魅力の1つですね。

 

キルモンガーは先王ティ・チャカに恨みがあるので、『シビル・ウォー』での爆破テロに絡んでいたのかなと思いましたが、そういう訳ではなさそうでした。あれはジモが単独でやったようです。

それにしてもティ・チャラはすごく優しくて良い人ですね。やっぱりソーのムジョルニアを持てると思う(笑)。

 

クロウについて、「ソコヴィアの事件のヴィブラニウムからつながった」とロス捜査官。ウルトロンがクロウから奪ったヴィブラニウムは当然、元はワカンダの物ですが、ソコヴィアのヴィブラニウムは今どこにあるのでしょう?『ホームカミング』で描かれたように、ダメージ・コントロール社でしょうか。

 

 

小ネタ<ネタバレあり>

  • 腕を交差させるポーズはアフリカでよく見られるもので、アメリカの手話では抱擁や愛を表すとか。”ワカンダ・フォーエバー”のポーズでもあります。

 

  • ハーブを飲んだティ・チャラが父ティ・チャカに会うシーン。『シビル・ウォー』で父を亡くした直後のティ・チャラが、ナターシャに「ワカンダでは死は終わりではなく、むしろ出発点なのです。女神バーストとセクメトが緑の草原へお導き下さる。死後の楽園です。」と言っていました。今作でその話が映像化されました。

 

 

  • 原作のティ・チャラは優れた科学者でもあり、妹のシュリは特別な才能があるわけではありません。映画版では妹の方が天才科学者という設定になったようです。

 

 

  • シュリの開発した、全自動で装着できる靴(忍び足・スニーカー)は「アメリカ映画でひらめいた」とのこと。これは『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart2』の、履くと紐が自動で締められる靴のことを指しているようです。

 

 

  • ティ・チャラがブラックパンサースーツを着て手榴弾に覆い被さり爆発被害を防いだシーンは、スティーブ・ロジャースが陸軍の訓練時に自己犠牲を見せたのに似ていました。

 

 

  • 瀕死のロス捜査官を見て「また白人を治療できるの?」とシュリ。1人目はバッキー・バーンズのことですね。ヒドラの洗脳が解けたようで、最後にシュリと短い会話がありました。

 

 

  • 下唇にお皿を入れる部族は実在していて、ムルシ族と言うそうです。女性のみがお皿を入れていて(この映画では男性も女性も入れていましたが)、昔奴隷制度が盛んだった頃に連れて行かれないよう、自分を醜く見せるために始めたのが最初のきっかけだったとか。エチオピア政府がこの慣習を衛生上の理由で禁止したので、近年はお皿を入れている人は減っているとのこと。

 

  • クロウの「”ボニー&クライド”ができなくなるぜ」とのセリフ。世界恐慌下の1930年頃のアメリカで強盗と殺人を繰り返した、実在したカップルのことを言っています。映画化もされていて、有名な『俺たちに明日はない(原題:Bonnie and Clyde)』です。

 

  • 今回のメインヴィランである、キルモンガーことエリック・スティーヴンス(本名ウンジャダカ)は大学院はMITとのこと。トニー・スターク(アイアンマン)もMIT出身です。

 

 

  • キルモンガー役のマイケル・ジョーダンは、2015年のリブート盤『ファンタスティック・フォー』でヒューマン・トーチを演じていました。(2005年と2007年にあった『ファンタスティック・フォー:超能力ユニット&銀河の危機』ではキャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスがヒューマン・トーチを演じていました。)リブート盤『ファンタスティック・フォー』はあまり評判が良くない映画で、実際あまり面白くないです(笑)。今まではフォックス配給でしたが、今後マーベル・スタジオ作品として『ファンタスティック・フォー』が製作予定なので、そちらに期待したい。

 

  • ブラックパンサーは、原作コミックで一時ファンタスティック・フォーのメンバーだったことがあります。そもそもコミックでの初登場は『ファンタスティック・フォー』で、その後主人公となり単独タイトルを持ちました。また、ブラックパンサーはX-MENのストームと結婚し、その後離婚したことがあります。

 

  • ワカンダが各国に送っていたスパイについて「ロンドン、NY、香港は待機中」とウカビが言っていたましたが、この3都市はサンクタムがある場所と同じです。(ドクター・ストレンジはNYのサンクタムを守っている。)ワカンダ人とサンクタムは何も関係無さそうですが、もしこれらの都市で戦闘が起こりサンクタムが破壊されてしまったら、神秘的な脅威をも招く恐れがありました。

 

終わりに

主演のチャドウィック・ボーズマンさんは、2020年8月28日に大腸癌で亡くなりました。まだ43歳でした。ブラックパンサーが最初に登場した『シビル・ウォー』(2016年)の頃から闘病していたそうです。

もう彼の姿を映画で観られないと思うとすごく悲しい。でも、ティ・チャラ/ブラックパンサーがチャドウィック・ボーズマンで良かった。非常に良い内容の映画を観させてもらいました。

ご冥福をお祈りします。

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