簿記を学ぶコツと利用した教材について

僕は2020年11/15にあった第156回日商簿記検定の2級に合格しました(ギリギリだったけど)。

3級の試験を受けたことは無く、2級に一発合格出来ました。どんな教材を使ったのかや、学習に詰まった時に試したことなどを書きました。僕も最初からスムーズに学習が進んだわけではないので、少しでも誰かの参考になれば嬉しいです。

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簿記3級と2級の学習時間と使った教材

3級は100時間くらいあれば十分と聞いたりもしますが、僕は300時間以上勉強したと思います(笑)。勉強は苦手。

勉強は個人差が大きいので目安でしかありませんよね。独学か通学・通信でも差がつくだろうし、記憶力の良し悪しも人それぞれですから。

2級の学習時間は300時間くらいと言われていたりします。僕はこれももっと多くの時間を費やしたと思います。自分がどれくらい勉強に時間をかけたのか、正確な時間を把握していないのですが、1日2,3時間を6ヶ月くらい続けたでしょうか。日によって全く勉強できなかったり、5時間くらい勉強した日もありましたけど。

教材についてですが、僕は通信のクレアールを利用しました。独学ではなかったわけですが、それでも勉強の苦手な僕は人並み以上に時間がかかってしまいました。しかし本などを買って独学したら、もっと時間がかかったんじゃないかと思います。

簿記は難しい?

最初は、簿記特有の考え方が難しく感じました。

例えば、借入金(負債)が100万円増えても現金・預金も100万円増えればプラスマイナスゼロという考えですね。借方(左側)と貸方(右側)で常に数字が一致するというのは独特ですね。簿記の知識が無い人でこんな家計簿を付ける人は居ませんよね笑

ただ、3級はすごく難しい訳ではないと思います。僕は勉強が好きでも得意でもない(学校時代は5段階評価で3ばかりだった)けれど、少しずつ分かるようになりました。

要は簿記というのは算数の少し難しい版というところですね。それも家計簿ではなく会社版というもの。

2級は確かに3級よりも難しくなりますが、それでも3級の何倍も難しいという程ではないと思います。新しく加わる工業簿記が最初は難しく感じましたが、何度も問題を解く内に理解できるようになっていきます。人によっては商業簿記より工業簿記が楽しいと感じたりするようです。

理解できない場合の克服方法

僕も何度か挫折しそうになりました。その時役に立ったと思う学習法が参考になるかもしれないので、書いておきます。

解答を何度も書き写す

簿記は技術的要素が強いらしく、講義やテキストで「分かった」と感じても、いざ問題を解くとなると手が止まってしまうことがよくあります。

理解できないままで良いので、回答を何度も書き写します。(10回とか)

そうすると不思議なことに、「なぜそうなるのか」が分かってくるんですね。

なぜ書き写すことを繰り返すだけで理解できるようになるのか僕には分かりません。でも、実際に僕もそうしたアドバイスをもらって実践したら、全く理解できなかった減価償却や貸倒引当金、売上原価の算出などが理解できるようになっていきました。

また、解答を見ながら電卓を叩くのも良いと思います。特に2級から加わる工業簿記の方は計算が多く、解答を書き写すだけでは過程が分からないからです。

とにかく手を動かしましょう。

多少理解できないことがあっても先に進む

どんな学習でも、最初から全てを完璧に理解するのは無理があると思います。

理解度が10%とかであっても、一通り全ての内容に触れてからもう1度学び直す方が効率が良いのではないかと感じました。

僕の例で言うと、「収益の未収・前受け/費用の前払い・未払い」の仕訳が最初は全然分からなかったんです。特に決算整理仕訳などが意味不明でした。

それでも学習を前に進めて、精算表の作成をする問題を解く中で、「なぜこの仕訳が必要だったのか」が分かるようになっていきました。

完璧主義に囚われてなかなか先に進めなかったら、理解するのにもっと時間がかかったと思います。

誰かに強制されるわけでもなく自主学習をしている人なら、モチベーションを保つのが大事ですよね。嫌になって放棄しないためにも最初から完璧を目指さず、荒削りでもいいから一通り学んでみると良いかもしれません。

簿記を学ぶメリット

僕は簿記を学んで良かったと心から思います。何が良いと思うかいくつか挙げてみます。

確定申告が苦にならない

確定申告って何だか難しそうだし面倒臭そうと感じる方も居ますよね。しかし今まで源泉徴収だけで済んでいた人でも、将来医療費控除や住宅ローン控除などを受ける場合には確定申告をしなければ損をしてしまいます。また、将来独立してフリーランス・個人事業主になる可能性もあるかも。そうなれば自分で確定申告しないといけません。

簿記の知識があれば戸惑うことなく確定申告ができてしまします。

スマホで電子申告するだけなら簿記の知識は無くても問題ありません。

仕事に役立つ

これは人によると思います。会計の仕事をしていない人も多く居ますからね。でも若い人ほどその後の職業選択の幅が広がるでしょう。

それに本業が経理の仕事でなかったとしても、副業なんかで事業所得や不動産所得などを得る場合は青色申告が使えます。青色申告は、複式簿記で確定申告することが青色申告特別控除を受ける条件になっていますし、事業や不動産(大家業)をやるなら簿記の知識は必須です。税務は税理士に丸投げできたとしても経営判断は自分で出来ないといけませんし、「減価償却」などは簿記を学ばないと理解が難しいのではないかと思います。

資産形成に役立つ

バランスシート=貸借対照表を作れば、今の家計がどんな状態か把握するのに役立つと思います。特にローンで家を買った場合は、純資産がプラスなのかマイナスなのかを把握していないと危ういので(バランスシートを作るためには土地や建物の時価を知らないといけませんが)。もし純資産がマイナスだった場合(全ての資産を売っても借金が残る場合)、思わぬ事故・病気・災害・リストラ・給与カット・家族の介護などに直面した時に、金銭面で一気に苦しくなってしまいます。簿記の知識が無いと資産・負債・純資産の関係が分かりにくいかもしれません。

また、簿記は資産運用でも役立つのではないでしょうか。

日本の大企業でも中小企業でも、アメリカの有名企業であっても、複式簿記という世界共通の方法で財務管理しています。そして財務諸表(損益計算書や貸借対照表など)は株式会社の経営状態を表すものなので、個別株に投資する場合は簿記の知識が必須と言っても良いかもしれません。いくら株価が割安でも、その会社が倒産間近だったら意味がありませんからね。

投資信託で運用する場合は、簿記の知識は無くても問題無いとは思います。

 

経済ニュースの理解が深まる

例えば、株式市場でコロナショックがあった頃(2020年3月頃)、銀行の「貸倒引当金」が増えているというニュースがありました。貸倒引当金とは、貸したお金が返ってこなくなることを見越して、予め間接的に資産のマイナスを計上しておくものですね。

僕は簿記を学んでいたおかげで、それが何を意味するのかが直ぐに分かって嬉しかった。

一生ものの資格

ほとんどの資格がそうだとは思いますが、一度合格してしまえば後はずっと履歴書に書くことができます。メンテナンスなどありませんからね。

例えば僕は高校生の時に、「赤十字救急法救急員」という資格を取ったのですが、当時は資格の継続のためには資格継続研修を受講しなければいけませんでした。僕は継続しなかったので、この資格はもう持っていません。応急手当ての知識が少し残っているだけです。(資格継続研修の制度は、2019年3月で廃止されたため、現在は更新制度が存在していないようです。つまり一生ものの資格になったようですね)

話がずれましたが、日商簿記検定はこうしたメンテナンスが無く、1回受かってしまえば一生持ち続けられる資格です。だから今勉強に苦しんでいる人も何とかやり遂げてほしいと思います。

通信で学ぶのがラク

簿記は少し変わった技術なので、完全独学よりも通学か通信を利用した方が良いと思います。独学より効率良く学習を進められるメリットもあります。試験範囲外の部分は削ぎ落とされているからです。

人によって通学が良いという方もいると思いますが、僕としては通信がラクです。自分の好きな時に勉強できるし、通学だと移動の時間がもったいないし疲れる(笑)。今は感染症の不安もありますし、家で勉強したい。

僕が実際に利用した通信の「クレアール」は、以下のようなメリットがありそうです。

  • 通信なので通学より時間を取りやすい
  • 毎月割引がある
    割引率は月によって違うようで、目標とする試験月が遠いほど安くなるみたいです。
  • 50年以上の老舗で経験豊富
    制限無しで質問ができます
  • 試験に出ない所はテキストから省いている
  • プラス1年間保証制度
    例えば2021年11月を目標とする場合、2022年11月まで受講できます。

反対にデメリットを挙げるとすれば、テキストが全て白黒で、カラーではないことでしょうか。文字が多く、図解が少ないのも難点です。色はともかく、文字ばかりというのはもう少し工夫ができそうですけどね。正直に言わせてもらえば、50年以上もやっていてこんなテキストなのか…と思ってしまいます。Webの講義も音質が良くない回があったりで、全体的に雑な作りに感じてしまったり…。安さの裏返しかもしれません。

これから簿記の学習を始める上でまだ教材を選んでいない方は、クレアールの公式サイトでサンプルが見られるので、自分に合うかどうか見てみて下さい。資料請求もできます。

 

終わりに:簿記を学んで良かったと思う

大袈裟かもしれませんが、簿記を学んだお陰で世界を見る目が少し変わったように感じます。資本主義社会では株式会社の活動が世の中を動かす大きな力であり、株式会社は複式簿記という世界共通の技術で会計を行なっているからです。

簿記を学ぶメリットが何であるにせよ、今まで知らなかったことを知ると嬉しいし、今まで出来なかったことが出来るようになるのも嬉しい。そうした小さな積み重ねで、より良い人生にして行きたいと僕は考えます。

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