【マーベル】『ドクター・ストレンジ』あらすじ・感想・小ネタ

『ドクター・ストレンジ』はマーベル・シネマティック・ユニバース14作目。新ヒーロー誕生の物語で、いわゆるオリジンです。魔術を使うヒーローなので、今までとは雰囲気の違う作品になっています。

あらすじだけは大きなネタバレを避けて書いています。これから映画を観るという方は、あらすじだけ読むのをお勧めします。

 

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あらすじ

主人公スティーブン・ストレンジは、天才的な腕前を持つ神経外科医だった。輝かしい経歴を持ち、傲慢で自信過剰な性格だった。

ある日、神経学会の晩餐会へ行くために車を運転していたストレンジ。電話で聞いていた患者の話に気を取られ、交通事故にあってしまい両手の神経を損傷してまった。それは外科医として働けないことを意味する。

大金を使い、両手を元に戻そうとするストレンジ。あらゆる治療法・手術に臨むが、一向に回復はしなかった。

ストレンジは、下半身付随になったにも関わらず歩けるようになった(バスケットボールまでしていた)パングボーンという男を訪ねる。彼は”カマー・タージ”という場所で回復したと言う。

ストレンジは残ったお金全てを使い、最後の望みを掛けて”カマー・タージ”へと向かった…。

 

感想・雑記<ネタバレあり>

最初のマーベルスタジオのロゴが出てくる所が、今まで漫画のページをパラパラめくるだけでしたが、過去作品の実写映像に変わりました。それがすごく良い。音楽も気分を盛り上げてくれます。これまで13本もの映画作品を出してきたマーベル・ユニバースの歴史を感じさせますね。

 

 

 

序盤から街並みが変形する映像で引き込まれます。終盤の方ではもっとすごい映像でした。『インセプション』のような映像体験。あまりに映像が圧倒的で、映像に目が追いつかないような感覚になりました。

余談ですが、僕は『ドクター・ストレンジ』で初めて3DかつIMAXを経験しました。これを3Dで見ると、人によっては映像酔いするかも。街が万華鏡のように歪んでいきますからね。しかしIMAXというのは、映像だけでなく音も高品質ですね。手術中にストレンジが「腕時計がうるさい」と言いますが、家で観ると音量を上げても針の音が聞こえません。しかし映画館で観た時にはちゃんと腕時計の針の音が聞こえたし、手で時計を押さえた後の少しこもった感じの、小さい針の音もしっかり聞こえました。初めての3DとIMAXとしては、良い映画を選べたと思います。映像も音もこの映画で真価を発揮しますから。

ただアクションで言うと、僕は魔法というのは遠距離攻撃のイメージなのですが、今作ではほとんど接近戦ですよね。もう少しくらい遠距離戦を見せて欲しかったなぁと思いました。接近戦だけだと、武器が魔法なのか物質なのかの違いでしかないように感じてしまうので。エンシェント・ワンの、扇形の武器を投げてフリスビーのように手元に返すアクションが「キャプテン・アメリカみたいだ」と感じました(笑)。

ストレンジは最初トニー・スタークみたいでしたね。金持ちで天才でわがままで。しかしクリスティーンへの言葉を考えると、トニーより酷い状態でした(笑)。かなり傲慢で手に負えないほどでしたが、魔術師になる前から記憶力が良く学習熱心で粘り強いなどの長所もたくさんある人物でもありました。ただ、ストレンジの「お前も人を殺した」に対して、カエシリウスの「無慈悲な宇宙では束の間の存在」との回答…。ストレンジが最初エンシェント・ワンに対して、「宇宙ではあんたも束の間の存在にすぎない」と言ったのに被りますね。エンシェント・ワンが、ストレンジの闇落ちを危惧したのはこういう部分だったのでしょう。「人のためにあれ」というエンシェント・ワンの言葉で、ストレンジは医者を志した時のことを思い返したのかなぁと勝手に想像しました。人を救うために医者になったと考えるのが自然ですから。お金と名声のためだけなら医者以外でも良いでしょうし。傲慢な人間であっても、ヒーローとしての素質が始めからあったのかなと思います。最後まで「ドクター」にこだわったというのは、そういうことなのでしょう。

 

 

ストレンジの腕時計が今作の象徴だったのかなと思いました。「時間」をテーマにした映画ですから。ストレンジ最後のシーンは腕時計と震える手でした。ストレンジの決断を感じさせるラストだったなと思います。

しかしモルドは融通の利かない原理主義者でした。あそこまで考えの凝り固まった人と付き合うのは大変です(笑)。最後にはダークサイドへ転落してしまったようだし。魔術師狩りをするなんて、ジェダイ狩りをしたダース・ベイダーみたい。カエシリウスもそうですが弟子がダーク・サイドに寝返るとか、修行が終了していないのに敵と戦うとか、弟子が師を倒すなど『スター・ウォーズ』みたいでしたね。『ドクター・ストレンジ』の次回作でモルドが何をするのか気になるところ。

スーパーヒーローとして見ると、ドクター・ストレンジはかなり強いキャラですね。インフィニティ・ストーンをあそこまで使いこなすスーパーヒーローはいませんでしたから。時間を巻き戻して死者さえ蘇らせてしまう。ポータルを開いてワープできるというのも、スペース・ストーンが無くても同等の力が使えるようなものです。浮遊マントも面白い。僕は『アラジン』の魔法の絨毯が好きなので、浮遊マントも見ていて楽しいです。

 

ストレンジの交通事故は、演出としてやり過ぎなのでは…。死んでいてもおかしくないレベルですよね(笑)。あれだけの事故でありながら、足などは無事で、手だけが損傷したなんて…。余談ですが『アイアンマン2』でトニーがモナコでウィップラッシュの襲撃を受けた時も、「あんなにひっくり返って骨折とかしなかったのか」と思いましたけど。ウィップラッシュの方も車で挟まれて、足を骨折しなかったのかと思いましたよ(笑)。

ストレンジがエンシェント・ワンの荒治療で異世界へ飛ばされた時、『アントマン』で見た量子世界のような所がありました。ストレンジがカマー・タージから飛ばされた時と戻される時の光は、アスガルド人の使うビフレストに似ていました。たまたまかもしれませんが、同一のものなのか気になりました。

エンシェント・ワンの「この宇宙は無数の中の1つ」「この多元宇宙(マルチバース)にあなたが存在する意義とは?」といったセリフは今後の『ドクター・ストレンジ』のみならず、今後のマーベル・ユニバースに大きく関わる話なのかなぁと勝手に想像しています。多元宇宙や魔術によって、マーベル・ユニバースは大きく飛躍するかもしれませんね。

エンシェント・ワンはアストラル体で「この先は見えない」と言っていました。あれは、自分の死ぬ時が分かっていたという解釈で良いのでしょうか。死んでも魂は残ったりしないのでしょうか。超常現象を扱っている作品なのに、それだと何だか寂しい。

今作で面白かったのは、モルドから渡されたものが紙が真言(マントラ)ではなくwi-fiのパスってところ。それほどローテクでもないと。あとはカエシリウスの「ミスター・ドクター」とか。違うでしょうに(笑)。カリオストロの書について、「注意書きは最初に頼む」とか。ごもっともな意見です。しかし本の時間を戻すことで、破られたページを読むというのは賢いですね。アストラル体になることで、体が寝ている間にも勉強するなんてのも頭が良いなぁと感じます。頭脳派のキャラクターだからか、敵の倒し方も一風変わっていました。大ボスと取引して敵を始末すると。自分で直接手を下したくない気持ちもあったからかな?

 

小ネタ<ネタバレあり>

  • ストレンジが車で出かける前の夕方、アベンジャーズ・タワーが写っています(Aの字が青く光ってる)。しかし新しいアベンジャーズ本部が出来ているのに、まだ使われているのでしょうか?

 

  • ストレンジ役をカンバーバッチにするため、映画の撮影と公開半年遅らせたとのこと。もし『ドクター・ストレンジ』が『シビル・ウォー』の前だったとしても、原作のストレンジはシビル・ウォーで中立だったので、映画でもどちら側にも加担しなかったと想像してます。

 

  • ストレンジが車中に聞いていた患者の話で、「35歳空軍大佐、武器で脊椎下部を損傷、胸部破裂骨折」という報告がありました。『シビル・ウォー』で大怪我したローディかな?と思いましたが、監督いわく「違う」と。紛らわしい(笑)。確かにローディ演じるドン・チードルは、2016年当時52歳くらいだったので若すぎますね。一方でストレンジが興味を示した、「22歳女性、治療のため脳内に電極。落雷が直撃」という患者。そんなキャラクターがマーベルに居るのか分かりませんが、もしかしたら今後登場するスーパーヒーローの伏線かもしれません。

 

  • サンスクリット語についてストレンジは「グーグル翻訳がある」と言いましたが、現実には非対応の言語です。古代語ですからね笑

 

  • ストレンジが斧を取ろうとしたのに対して、浮遊マントは拘束具を使わせようとするコミカルなシーンがありました。原作コミックでストレンジは、魔術が使えなくなった時に斧で戦うことがあるとか。映画でも今後、ストレンジの斧アクションがあるかも?

 

  • 終盤のシーンで、香港にヤクルトの看板がありました。『アントマン』では留置所でヤクルトを飲んでいる人が居て、スコットがアントマンスーツで縮小して脱出する際にヤクルトの容器が映りました。”プロダクト・プレイスメント”と呼ばれる、広告手段の一つなんだそうです。

 

  • ドルマムゥを演じたのは、ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチです。1人で2役を演じたのですね。ドルマムゥは倒したのではなく追い返しただけなので、今後再登場(再演)するのか気になります。

 

 

終わりに

漫画が原作なので仕方ないのですが、本作はストーリーが子どもっぽいと言われることも。でも誰しもストレンジのように、突然の事故などで多くのものを失う可能性はあると思います。そんな時自分だったらどうするだろう?というのを考えてみるのも悪くないでしょう。

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