左上がシルバー、右下がグレーのグラデーションになっているカッコいいデザイン。※今ではナンバーレスになっています。
JCB CARD Wというクレジットカードは、Amazonやセブンイレブン、スターバックスなどでお得になるカードです。
僕が実際に約2年JCB CARD W を使ってみて分かったことをいろいろ書いていきます。ポイント制度が少し複雑だったりで、僕が「最初に知っておきたかった」と感じたことなどをクレジットカード初心者向けにまとめました。
話題のJCB CARD W ってどうなんだろう?と気になっている人の参考になれば嬉しいです。
【超重要】最初に知っておくべきこと
大事な点を最初にお伝えしておきます。
JCB CARD W は39歳以下の人でないと作れません。
申し込み対象者は18〜39歳で、若年層向けのカードです。
※カードを作った後は、40歳を超えても持ち続けることができます。
JCB CARD W とは
クレジットカード会社のジェーシービーが発行しているプロパーカード(オリジナルカード)です。
申し込みはオンラインのみになっています。支払い口座もオンラインで設定することになります。
また、紙の明細書は発行されないので会員サイトの My JCB から利用明細はチェックすることになります。
年会費無料
年会費は完全に無料です。
JCB CARD R(リボ専用カード)みたいに何かデメリットや罠があるんじゃないかと思われる方もいるかもしれませんが、JCB CARD W に関しては無条件で年会費無料です。
カード発行手数料・事務手数料・解約手数料などの費用も一切かかりません。
追加発行できるETCカードの年会費も無料
高速道路でスムーズに通過するのに便利なETCカード。
カード会社によっては有料だったり、1年間利用がなければ有料になったりしますが、JCBカードは無条件で無料です。発行手数料もかかりません。
支払いの請求はクレジットカードに行き、クレカのポイントがちゃんともらえます。
ポイント制度・ポイント還元率
JCBのオリジナルカードでは「Oki Doki ポイント(オキドキポイント)」が貯まります。有効期限はJCB CARD W の場合はポイント獲得から2年です(上級カードだともっと長くなります)。Tポイントなどの共通ポイントと違い、有効期限が伸びることはありません。
通常のJCBカードは税込1000円ごとに1ポイントですが、Wでは1ポイントが常に加算されます。(これが「W」という名前の由来なのかも)
カードの種類 | もらえるポイント(税込1000円ごとに) |
他のJCBカード | 1ポイント |
JCB CARD W / JCB CARD W plus L | 1ポイント+1ポイント=2ポイント |
Oki Doki ポイントは1ポイント=5円の価値があるので、2P=10円/1000円、還元率は1%です。
ポイントは1ヶ月の利用総額に対して付与されます。利用ごとの付与ではないので、1000円未満の買い物を繰り返してもちゃんとポイントはもらえます。
ポイント優待店(Amazon・セブンイレブン・スターバックスなど)
「JCBオリジナルシリーズパートナー」と呼ばれるお店では、ポイント還元率が2倍〜10倍になります!
以下のようなお店が対象です。(これが全てではなく一例です)
- Amazon
- セブンイレブン
- スターバックス
- ドミノ・ピザ
- ハックドラッグ
- モスバーガー
- ビックカメラ …など
1000円ごとに2ポイントが◯倍になるのではなく、JCBカードの基本還元率である1000円ごとに1ポイントが◯倍になる点に注意です。
例えばAmazonの場合、1000円ごとに1P x3+JCB CARD W の特典1Pで合計4P。1P=5円の価値なので20/1000=Amazonでの還元率2%となります。(分かりにくいね!)
その他注意点
ポイントの使い道は?
使いやすいのは電子マネーnanacoに交換することです。
Oki Doki ポイントは1P=5円の価値なので、これを下回る交換レートだと損をすることになってしまいます。例えば、楽天スーパーポイントだと1Oki Doki ポイント→3楽天ポイントになってしまいます。nanacoなら常に1:5で交換できます。
他にはビックポイントやベルメゾン・ポイントも1:5交換が可能です。
ポイントの交換先は以下で見られます。カタログを見てると楽しいですね。
締日・支払日
JCBカードは毎月15日が締日になっています。支払日は10日です。
つまり、毎月16日〜15日に利用した金額を翌月10日に支払うサイクルです。(例:1月16日〜2月15日の利用金額を3月10日に支払う)
JCB CARD W plus L は女性向け特典あり
キレイなデザインですね。
このピンク色の『 plus L 』 は『 JCB CARD W 』と同じスペックのままで、女性向け特典として「LINDAリーグ」や「お守リンダ」などが付属します。
LINDAリーグは、女性をサポートする参加企業たちが会員向けに優待サービスを提供してくれるものです。
お守リンダは、女性特有の疾病や犯罪被害に備えた保険にオプションで加入することができます。加入しなければ費用はかかりません。
ちなみに、女性限定カードではなく男性でも申し込みができます。
審査は?
詳細な審査基準はカード会社の人でないと分かりません。
しかしJCB CARD W は若年層に対象を絞っていることから、学生やアルバイトなど比較的収入が不安定な人でもカードを発行してもらえる可能性は高いと思われます。
40歳を過ぎても使い続けることはできる
申し込みの段階では年齢制限がありますが、カードを保有した後ではずっと使い続けられます。年会費も無料のままです。
メリット
入会キャンペーンがいつも豪華
時期によって内容は変わりますが、新規入会でJCBギフトカードが数千円分もらえたり入会後数ヶ月間はポイント◯倍!など、常に何かしらのキャンペーンをやっています。
カードの発行・維持にお金がかからない
「クレジットカード・ETCカードが共に発行手数料無し&無条件で年会費無料」というのは大きなメリット。なぜなら、この条件を満たすクレジット&ETCカードはかなり限られるからです。
ポイント還元率が高い
多くのクレジットカードはポイント還元率が0.5%です。
基本還元率が1%で、お店によっては1.5%〜5.5%の高還元率になるJCB CARD W はポイントを貯めやすいカードと言えます。
特にオリジナルパートナーのお店をよく使う人にはメリットが大きいです。(Amazon・セブンイレブン・スターバックスなど)
海外旅行保険がある|利用付帯
事前にJCB CARD W で「搭乗する公共交通乗用具」または「参加する募集型企画旅行」を支払うことで、海外旅行保険が適用されます。これがいわゆる利用付帯ですね。
保証対象旅行期間は3ヶ月となっています。
保険の種類 | 保険金額 |
死亡・後遺障害 | 最高2,000万円 |
傷害治療 | 1事故100万円限度 |
疾病治療 | 1回100万円限度 |
賠償責任 | 1事故2,000万円限度 |
携行品損害 | 1旅行中20万円限度 |
救援者費用等 | 100万円限度 |
年会費無料のカードでは旅行保険が一切無いものが少なくないので、利用付帯でも海外旅行保険があるのはメリットです。
QUICPay(nanaco)を利用可能
あまり知られていませんが、電子マネーのnanaco(ナナコ)カードにはQUICPay(クイックペイ)機能が付いています。裏面の右下にあるマークが目印です。
QUICPayとはポストペイ型(後払い方式)電子マネーで、登録したクレジットカードに支払いの請求が行きます。JCBのサービスです。
nanacoカードのQUICPay機能を有効化するには、現時点ではJCBカード・セブンカード・セディナカードのいずれかが必要です。これら対象のクレジットカードを受け取ったら、別途申し込みが必要になります。
実はセブンイレブンでは、普通にJCB CARD W や追加発行できるQUICPayカードで支払うより、QUICPay(nanaco) で支払う方が少しお得です。
セブンイレブンでQUICPay(nanaco)を使うと、JCB CARD W の2%還元に加えて、200円(税抜き)ごとに1nanacoポイントが得られます。ポイントの2重取りですね。還元率は合わせて約2.5%です。セブンイレブンでは屈指の高還元率ですね。
nanacoポイントは毎月16日〜15日のセブンイレブンでのQUICPay(nanaco)払いの利用総額に対して、翌月5日にセンターお預り分に反映されます。カードにポイントを反映させるにはセブン銀行ATMなどで残高確認をして下さい。
カード1枚でnanacoとQUICPayの2つの機能を使えるのは便利です。
10代・20代限定の『EXTAGE』との比較
同じく若年者限定のJCBカードで『EXTAGE』(エクステージ)というものがあります。
カードデザインは全4種類あります。僕はブラックを以前使っていました。
カードに性能差は無いのでカードデザインは個人の好みで選ぶだけです。
JCB CARD W | JCB CARD EXTAGE | |
申し込み可能年齢 | 18〜39歳 | 18〜29歳 |
年会費 | 無料 | 無料だが、5年以内に退会すると2200円(税込)かかる |
ポイント還元率 | 1% | 0.75% |
カード利用可能期間 | 40歳以降でも使い続けられる | 5年(更新時に一般カードに移行) |
申し込み | Webのみ | Web・郵送・対面 |
カード利用明細 | Webのみ | Webのみ |
ディズニーデザイン | 無し | 有り |
海外旅行保険 | 利用付帯 | 利用付帯 |
国内旅行保険 | 無し | 無し |
ショッピング保険 | 海外のみ | 海外のみ |
JCB CARD W を選んだ方が良いのは明らか。5年後に『EXTAGE』から移行する『一般カード』は、年会費が1375円(税込)かかる上にポイント還元率が0.5%です。
僕は初めてのクレジットカードが『EXTAGE』で、その後『W』が登場したので切り替えました。EXTAGEは解約ではなく他のオリジナルカードへの切り替えであれば、カード発行手数料の2200円(税込)はかかりません。
デメリット・注意点
39歳以下でないと申し込みできない
これは致命的です。40歳以上の人が門前払いされるのは悲しいですね。
ポイント制度が分かりづらい
1000円ごとに1ポイント+1ポイント(2ポイント)で1ポイントは5円の価値だから基本還元率1%……ってすごく分かりづらくないですか?
例えば楽天カードは1P=1円の価値で、100円ごとに1ポイント付与だから1%還元。シンプルで分かりやすい。
ポイントが付かない切り捨て部分が多い
1000円ごとにポイントが付与されるので、毎月最大999円が切り捨てになります。
例えば楽天カードのように100円ごとにポイントがもらえるカードだと、切り捨て分は毎月最大99円で済みます。
公式サイトを経由しないとAmazonなどでポイントアップしない
JCB公式の Oki Doki ランドというサイトを経由してネットショップに入らないと、ポイントアップしません。僕みたいな面倒くさがりな人にはデメリットです。急いで買いたい時もありますしね。
事前にポイントアップ登録しないといけない店がある
カードを使い始める前にここを押さえておかないと、オリジナルシリーズパートナーのお店でいくら買い物をしても、ポイント還元率が上がらなくなってしまいます。
自分がよく使うお店がどうなのか、こちらの公式サイトで確認しておきましょう。
QUICPay以外の電子マネーとは相性が良くない
SuicaやPASMOなど交通系電子マネー、楽天Edy、nanaco、WAONなどにJCB CARD W でクレジットチャージしてもポイントは付きません。
これらの電子マネーチャージでもポイントが欲しい場合は、リクルートカードなど他のカードも検討してみましょう。
貯めたポイントの使い勝手がイマイチ
ポイントの交換先は多種多様なのですが、1P=5円の価値のはずなのにそれを下回るものが少なくありません。
例えば、Oki Doki ポイントをAmazonで使うとなると1P=3.5円になりますし、キャッシュバックにすると1P=3円に下がります。
「少しも損したくない!」と言う方は1対5を下回る交換をしないようにして下さい。僕はnanacoポイントに交換して使ってます。
海外で使える場所が少ない
JCBが発行しているので国際ブランドは当然JCBブランドです。国際ブランドはクレジットカード表面の右下のマークですね。
国内では全く問題ありませんが、海外の買い物ではVISAやMastercardブランドを用意した方が安心です。
補足の注意事項
リボ払い・分割払いは使わない
全てのクレジットカードに言えることですが、クレジットカードの利用では、リボ払いを始めとした分割払いはしないで下さい。
これは借金になるので無駄な手数料を払ってしまうことになります。
カード会社はよく「リボ払いに登録すればポイント◯倍!」と誘ってきますが、貰うポイント以上の手数料を払うことになるのが通常なので、やめておきましょう。
脅しでも冗談でも無く、リボ払いで破産まで行ってしまう人も居るくらいなので絶対に使わないで下さい。
そもそも、一括で支払えない買い物はするべきではありません。
キャッシングも使わない
これもただの借金です。しかも年利15%というのは高過ぎます。
JCB CARD W はこんな人に向いてる
- Amazonユーザーだけどプライム会員ではない
- セブンイレブンでよく買い物する
- スターバックスをよく利用する
- その他オリジナルシリーズパートナーのお店をよく使う
- ポイントの使い道のメドが立っている
- JCBのプロパーカードを年会費無料で持ちたい
- JCBでの利用実績を積みたい(将来JCBの上級カードを目指したい)
全部に当てはまらなくても、申し込んでみる価値はあると思います。
まとめ:JCB CARD W はカード初心者におすすめできる
カードの特徴について長所や短所をたくさん挙げましたがいかがでしたでしょうか。
もし迷うようならとりあえず申し込んでみることをお勧めします。カードの発行や維持に費用はかからないし、使ってみないと分からないこともあるかもしれないからです。
自分にとって最適なカードに最初から出会えるとは限りません。解約時にもお金はかからないので、1度使ってみましょう。
以上参考になれば幸いです。