『パワプロクンポケットR』は1999年に1作目が発売された『パワプロクンポケット』と『パワプロクンポケット2』(2000年)のリメイクです。通称”パワポケ”。シナリオ重視で、野球はおまけです。何かとツッコミどころが多いのが特徴。『パワプロ』の外伝的な作品でしょうか。
僕は子どもの時にゲームボーイカラー?で1作目の『パワプロクンポケット』を遊んでいて、とても気に入っていました。パワポケがリメイクされると知ってからずっと楽しみにしていて、発売日以降たくさんプレイしてきました。この記事はその感想雑記です。
ちなみに僕は野球経験は一切無く、このゲームのお陰でルールを多少知っているくらいの素人です。野球観戦はしませんし応援もしてません(笑)。
懐かしいと思ったあれこれ
まずはこれに「懐かしい!」と思った(笑)。音楽含めて。
極亜久高校編だと、何と言っても明日香や部員集めですね。
明日香は彼女候補としては王道キャラですね。性格が良いのに病弱。タコが好きみたい。
お菓子をくれたり。
誕生日を聞くことで告白するチャンスを得たり。
一緒に帰るとか青春w
外藤さんはなんでいつもマスクしてるのか当時から気になってる(笑)。
マスクは紫だったんですね。それに穴が空いてる…?
ビルが倒壊して野球部が主人公1人に。
このめちゃくちゃなストーリー展開が、当時すごく面白く感じた。
陸上部の武田君を仲間にするため、ストップウォッチのミニゲームをするとかあったなぁ。
3回目は残り1秒で数字が消えるのに、まさかのジャスト(笑)。
水原君を仲間にするため演奏するとか。
このミニゲームが極亜久高校編では一番簡単ですね。
こんなことあったなぁ。
早弁すると、明日香がお弁当の中身を少しくれたり。
コンビニでバイトする彼女候補のみなこ。制服の色からしてローソンぽい。
マリコは、今では絶滅したと思われるギャル。最初に発売された1999年という時代を感じさせますね。
高校の隣にゲームセンターがあるなんて現実じゃあり得ませんね(笑)。教育に悪いとか言われそう。
ようこ先生は沢井って名前なんですね。あと、髪の色は当時茶色だと思ってた…。電話することで心の問題を解決してくれる便利な人。
好感度が上がるけど彼女にはできないのが残念なところ。先生と生徒じゃ禁断の恋だから?(笑)
『パワポケ4』では田中先生を彼女にできた気がするけど…。当時、ようこ先生を彼女にできないと最初知らず、電話しまくった覚えがあります(笑)。
ダイジョーブ博士も懐かしい。
この人は頭が波平さんみたい。しかし頭髪は黒で髭は白?メガネは凡田君と同じで白目のように見える(笑)。耳にはヘッドホン…?それとも大福…?
博士の手術の後、わざわざ「残酷すぎてゲーム中では描写できません」と出すのが笑える。
映像だけでなく、音楽も懐かしさを覚える大きな要因になっていますね。ミニゲームでの専用BGMや、「夏になったぞ!」の後の音楽とか。どれもこれも昔たくさん聞いてたなぁと。
水木と勝負するミニゲーム”コンコンノック”なんかも、BGMが「対決している」感があって好きでした。
やっぱり音楽の持つ力は大きいなと感じます。パワポケシリーズは、音楽にすごく力を入れて作っているのだろうなぁと推察します。
早期購入特典で頂いた『パワポケダッシュ』で、過去作の原曲をいろいろ聞けてちょっと感動。初代パワポケや『2』のメニュー画面の曲とかもすごく好きだったのを思い出しました。『4』の裏サクセスの通常BGMもあったりして。曲を聞くと、当時プレイしていた内容を思い出すんですよね。アキミやモリモトやドミオやアカサカなどを仲間にして暗殺者と対峙したとか、最初のボスはドラゴンだったなぁとか…。砂漠ではミイラと戦い、魔王にヒラヤマを献上したり(笑)。
倉刈さんのミニゲーム「貧乏暇ヒマなし」。これミニゲームという割に時間が長い。
1,000円でクリアですが、なんと2,709円!結構すごいと思う。
戦争編は運要素が強すぎて、昔はほとんど遊ばなかった。でも今回なんと200週生存を達成。恐らく初めてです。転生した時に分かりやすいかと思い、名前を”戦争編”にしたら一発で200週まで行けて、自分でもびっくり。
戦争編で200週生存を達成すると、一枚絵が。
そして戦争編で作った選手を転生させてクリアすると、アルバムに1枚追加。
この戦争編は悲惨なイベントばかりですね。ゲーム中の話ではありますが、赤痢など病気になっても自然治癒を待つしかないとか、トカゲを見つけて「ごちそうだ!」と言ったりとか…。第二次世界大戦の旧日本軍をモチーフにしているらしく、とにかく凄惨。今の時代に生きてて良かったと思う。
野球の試合は難しい…
『パワポケR』は、『パワプロ』のシステムを使っているとか。しかし僕は本家パワプロなんてやったことはありません。
ゲームレベルをノーマルにすると、投げる時は投げたい場所にカーソルを留めておかないといけないんですね。最初それを知らず、ど真ん中にボールを投げまくった(笑)。
打つ方はコントローラーのスティックを倒さないと、カーソルが勝手に真ん中に戻る。これも最初は難しくて、ほとんど空振り(笑)。
サクセスでの試合は自分で選手起用ができないのも辛い。しかも明らかに采配がおかしい。下の画像を見て下さい。ドリルモグラーズ編です。
この場面でなぜ代打を出さない!?(笑)
ちょっと厳しくないですか。これで負けるとやる気が失せます。
ミニゲームも久しぶりにやると難しい
「てけてけサッカー」という名前のミニゲーム。「てけてけ」って何?(笑)
相手の移動スピードが早くてきつい。失敗する度にスピードが落ちるみたいですが。
三鷹のシャッフル。これは名前の無いミニゲームですね。サクセスでしか遊べないし…。
これも懐かしい。
たまに「今日は何月何周目?」とか「ボールが最初にあった場所は?」とか「何回シャッフルした?」など、意表を突く質問が飛んで来ることが。そんなの知るかよって当時も思った(笑)。
空手部の村上。
一方的に殴られるのを回避するだけなんてヤバい(笑)。この学校、治安が悪過ぎる。
「…村上君は、素手でコンクリートを砕けるでやんす。」(亀田談)
ドリルモグラーズ編だと地獄クワガタの退治でよく失敗します(笑)。極亜久高校編は1年目の間なら何回も再挑戦できますが、ドリルモグラーズ編だと一発勝負だから厳しい。よく畑山が離脱します。
※原作では”殺人クワガタ”でしたが、時代を反映してか”地獄”に変わっています。他にも名前やセリフが変わっているものが多数。
主人公の反応に「ガビーン!」という言葉を使っている辺り、古さを感じます。
ちょっとした攻略メモ
アルバム埋めで難しいもの
極亜久高校編だと、由紀とのハッピーエンドが難しく感じました。
これです。
何しろ由紀と彼女になるのに、ランダムイベントが発生するのを期待するしかないもので。しかも由紀は1年年下なので、主人公が2年になってからでないと話が始まらない。下手すると彼女にできないままゲームが終わる(笑)。高校へ”うろつく”ことで少しは好感度を上げることはできるけど…。
※アルバムに追加するには由紀が彼女であることは当然ですが、甲子園で優勝するのも条件みたいです。
ランダムイベントが発生したら、積極的に好感度が上がる選択をしないといけませんね。
これも懐かしいと思ったランダムイベントの1つ。
ドリルモグラーズ編の3年目最後にゲームオーバーになるパターンが5つもあってツラい…。アルバムを埋めるためにわざわざそこまで時間を費やさないといけない。難しい訳ではないけど。
プロフィール埋めで難しいもの
難しいのは極亜久高校編の「犬」と、ドリルモグラーズ編の「神奈川巡査」ですね。どちらもランダムイベントの発生確率が低い。あと看護師の加藤京子も出会える確率が低くて大変かも?
特に神奈川巡査は計5回もあるので、プロフィール埋めで一番時間がかかりました。
まずは極亜久高校編の犬。関西出身だからセリフが関西弁なのですね。
「犬」は1年目に自宅へ2回行って犬に会う。2年目に2回河原に行って犬に会っておくことで、ランダムイベントが低確率で発生。野球部のメンバーが犬に変な物を食べさせようとする内容で、それが発生すればアルバムのプロフィールに追加されます。
1年の間に自宅へ2回行くことで犬と出会う。
これは河原2回目で発生するイベント。後はランダムイベントの発生を待つのみ。
ドリルモグラーズ編の神奈川巡査。
見知らぬ人にクイズを出す変人。(アルベルトほどではない。)
こんなことが4回あった後、5回目で以下のものになります。
以下、神奈川巡査の攻略方法です。
2年目の1軍昇格後(11月1週の後)だと、本社へ行くと1回目・2回目・4回目で必ず神奈川巡査に会えます(3回目では雄二君がいつも登場しました)。だから2年目になったら、本社へ行くのは我慢して、1軍昇格後にします。3年目に入ると神奈川巡査は出なくなるので、2年目の11月2週~12月4週の間しか猶予はありません。
あとは1年目の本社うろつき3回目に、神奈川巡査と会えることもあります。カケルが出てくるか神奈川巡査が出てくるかのどちらかのようです。
プロフィールに追加するには計5回、神奈川巡査と会わなければなりませんが、3回は上記の通り、条件を満たしていれば必ず会えます。あとは1年目に本社うろつき3回目で会えるとラッキーですね。最低1回はランダムイベントの発生を待つしかありません。
5回目のイベントで神奈川巡査がプロフィールに追加されるだけでなく、「秘密の写真」なるアイテムを入手。転生3回未満でのみもらえるとか。
何でもこのアイテムがあれば、世間評価がクリア条件の数値に達していなくても、クリアにできてしまうとのこと。(秘密の写真は無くなります。)
試しに3年目の最後を、世間評価が低い状態で迎えたらこんな感じになりました。
勝手な予想ですが、出自に秘密がある弓子とその父親の写真なのではないか?と思ってます。
最後ですが、加藤京子はアイテムの”博士の笛”を使った時に低確率で登場するようです。登場すればプロフィールに追加。
プロフィールに書いてある〈ゲドー〉君って何でしょう?
博士の笛は3年目に本社うろつき7回目でもらえます。
残念に思ったところ
- 特殊能力が原作ではダジャレのアイコンでしたが(「体当たり」がたい焼きのアイコンになっていたり、「チャンス○」が7の揃ったスロットだったり、「広角打法」が甲殻類のカニだったり…)、今回は文字のみ。あのアイコンをまた見るのを少し楽しみにしていたのでがっかり…。
- 転生するとゲームレベルを選べず、ノーマルに固定される。もうノーマルでも慣れたけど、最初は操作が難しかった。
- 転生すると必ずドリルモグラーズ編になり、極亜久高校編で転生できない。必然的にドリルモグラーズ編ばかりやることになる。僕は初代パワポケである極亜久高校編に特に思い入れがあるので、こっちでも転生できたら嬉しかった。
- 仲間評価を上げてもチームメイトが強くならない。特にモグラーズの選手たちが弱すぎて困る。特に凡田と金城の捕球Gが最悪(笑)。
→その後、Ver.1.3.0のアップデートでモグラーズの仲間もパワーアップするようになったようです。ただ極亜久高校編でも思ったことですが、仲間のパワーアップでいちいちピロピロピロピロ……と鳴るのがしつこい。Xボタンを押してもスキップできないし。「ドミオの能力が上がった!」の一文で良いでしょうに。あと、甲子園決勝で勝った後でも仲間の能力アップがあるのは無駄。
- サクセスでの試合は自分で選手交代ができない。プレイが始まった時点で、主人公が既に交代されて使えない状態になっていることが普通にある。あるいは始まってすぐに交代など。例えばドリルモグラーズ編の最後の試合。主人公が投手で打撃能力をほとんど上げていない場合は9番になりますが、3-1のビハインドで7番スタートなら9番の所で代打を出されてしまうからどうしようもない。試合前にせっかく投手能力を上げていたのに何なの?と思う。日本一を決める最後の試合だし。もう少し考えて作ってほしかった。
- ドリルモグラーズ編で「おまもり」は複数持てるようですが、使用アイテムと違って今何個なのかが分からない。増えたり減ったりするのに。
このゲームは、”シミュレーションRPG”だと思う
一応野球ゲームみたいですが、あんまり野球をしないことで有名なパワポケ。
ストーリーを進めて選手育成を進める「サクセス」がメインだと思いますが、シナリオやキャラクターがしっかり作りこまれていて、マルチエンディングを採用していることもあってRPGみたいです。しかも毎週コマンド選択するので”シミュレーションRPG”と言えるのでは。ゲームシステムは多少荒削りに思える所もありますが、それを含めて「パワポケらしさ」かもしれません。僕は懐かしい気持ちでこのゲームを楽しむことができました。
今後『パワプロクンポケット3』や『パワプロクンポケット4』などもリメイクされたら嬉しいなと思っています。特に『パワポケ4』のサクセスは表も裏も大好きでした。