【マーベル】『スパイダーマン:ホームカミング』あらすじ・感想・小ネタ

『スパイダーマン:ホームカミング』はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)16作目で、「MCUのスパイダーマン単独映画」としては1作目です。

今までのスパイダーマンの実写映画と違うのは、他のマーベルヒーローとのクロスオーバーがあることですね。また、今回のスパイダースーツはトニー・スターク製なので、ハイテク機能が満載です。

MCUのスパイダーマン初登場は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で、今作はその続きの話になっています。

あらすじだけは大きなネタバレを避けて書いています。これから映画を観るという方は、あらすじだけ読むのをお勧めします。

 

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あらすじ

『シビル・ウォー』から2ヶ月後、高校生のピーター・パーカー(スパイダーマン)はアベンジャーズに入りたくて、放課後に毎日人助けをしていた。

スーパーヒーローとして活動領域を広げたいピーターは、トニー・スターク(アイアンマン)の親友ハッピー・ホーガンに仕事がないか頻繁に連絡をするが、あまり相手にしてもらえないでいた。

ある日、銀行ATMの強盗を目撃したピーターは、未知の武器を持つ相手に苦戦しつつも撃退。しかし敵の武器によって近隣の建物が破壊される被害が出た。

その帰り、メイおばさんに見つからないよう窓から自室に入ったピーターだったが、親友のネッド・リーズに見つかってしまう。正体を知られたピーターはネッドを口止めし、翌日の学校でネッドから質問攻めにあう。

思わぬ成り行きでピーターは、片想いのリズのパーティーにネッドと共に参加することになった。スパイダーマンとしてパーティー会場へ出るつもりのピーターだったが、遠くで青い光が放たれているのを目撃する。ピーターはパーティーそっちのけで、謎の光を放つ現場へ向かった…。

 

 

感想<ネタバレ注意>

マーベル・スタジオのロゴが出てくるところで、『シビル・ウォー』のスパイダーマンを目立つように出してくるのが笑える。露骨過ぎて。

今までの実写映画と違ってオリジンを省いているのが良かった。遺伝子操作された特殊なクモに噛まれてスーパーパワーを得た…というのはみんな知っていますからね。ベンおじさんが強盗に射殺される、というのも。もしまたオリジンから見せられていたら、ウンザリしたと思います。

今回の主人公はとにかく若くて元気一杯。他のマーベル映画とは違った作風で、気楽に観られます(笑)。放課後が待ち遠しくてソワソワしてしまうとか、気になる異性を目で追ってしまうとか、ネクタイの結び方を練習するとか…共感できる部分もたくさん。以前の実写映画ではピーターは大学生でしたが今回はもっと若い高校生、そしてベンおじさんの死も描かれていないので、話が明るい。あと今までの実写映画ではスパイダーマンが孤軍奮闘していて辛そうでしたが、今回のスパイダーマンには他にもマーベル・ヒーローの仲間が居るというのも気持ちを明るくさせる要因でしょうか。他のスーパーヒーローよりも若いというだけでも、大きな個性になりますね。

メイおばさんが若い、という声がありますが、あれくらいが妥当でしょう。今までの実写映画のメイおばさんが年寄り過ぎただけです。叔母ということは自分の親くらいの年齢が適切なのに、今までは祖母くらいに歳が離れていましたからね。とはいえ、最初の『スパイダーマン』シリーズ3作でのメイおばさんは、ピーターの相談役・メンターとして良い役だったと思います。結構印象に残るキャラクターでしたから。

 

全米学力大会へ向かうバスの中で、「土星の衛星の問題」というセリフがありました。土星の衛星は80以上もあるようですが、その内の1つに「タイタン」があります。タイタンはサノスの故郷です。望遠鏡の発達した現代で、タイタンの文明やサノスの存在に気づけなかったのか…と思いました(笑)。

 

今回のメインヴィランのバルチャーは、ファルコンに似たキャラでしたね。ファルコンvsバルチャーだとどんな戦いになるだろう…なんて空想をしてしまいます。リズの家に行ったら父親がこの人だった…あの緊張感。凍りつくのも当然です。バルチャーがスパイダーマンの正体を黙っていたのは、助けてもらった恩からでしょうか?今後また、バルチャーやリズは出てくるかもしれませんね。

 

フェリーでスパイダーマンが船の分裂を防ごうとしたシーンは、『スパイダーマン2』で電車を力づくで止めたシーンを連想させました。自分で招いた事故なので、あの時のような感動はありませんが。

 

今回の実写映画では既にベンおじさんが亡くなっているので、トニーが父親みたいな存在でしたね。しかし僕の感覚で言わせてもらうなら、トニーもハッピーもご都合主義だなぁと感じてしまいます。ずっとピーターを邪険に扱っていたハッピーが、最後に「借りができた」とか「良い子でしょ」とか(笑)。トニーも、良くも悪くも相変わらずの性格。ペッパーが出て来たのは思わぬサプライズで良かった。ハッピーとペッパーは『アイアンマン3』以来、4年振りでしたからね。トニー、ペッパー、ハッピーの3人が揃うと『アイアンマン』シリーズの雰囲気が出るし、この雰囲気・世界観こそ映画版マーベル・ユニバースの中心だと感じます。婚約指輪をずっとポケットに直入れしていてドン引きとか(笑)。

 

今作で一番残念だったのは、予告映像であった、アイアンマンとスパイダーマンが一緒に飛ぶシーンが本編には無かったこと。カットされたのかもしれません。一緒に飛ぶところを見たかった。共闘するシーンもあれば嬉しかったけど。

 

「8年後問題」(時系列問題)について

『アベンジャーズ』は2012年の出来事です。そして今作は『シビル・ウォー』(2016年)の2ヶ月後の設定です。だから『アベンジャーズ』の「8年後」というテロップと矛盾が生じます。

結論から言えば、「8年後」は誤りで、「4年後」が正しいものになります。マーベル・スタジオが現実の2018年に出した公式年表によって、『スパイダーマン:ホームカミング』は2016年の話になりました。

ただ、変だなと思うことはアベンジャーズ本部の引っ越しです。2015年の出来事である『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でニューヨーク北部の新しいアベンジャーズ本部は完成していました。2016年の『シビル・ウォー』でも既に新本部が使われています。だから何でまだ引っ越し作業しているの?と疑問が湧くわけです。しかもハッピーいわく、北部のアベンジャーズ本部は「完成したばかりだ」。

もしかして本館はとっくに使っているけど、倉庫などへの備品の移送は終わっていなかったとか?だから最後に残りの物の輸送を行っていたのでしょうか。ハッピーの「完成したばかり」というのは倉庫など、本館ではない部分のことだったのでしょうか?だとしたら変ではないかもしれませんが、アベンジャーズ本部に感激しているピーターに対して本館以外の話をするか?とも思う。よく分かりませんね。

 

小ネタ<ネタバレ多数>

  • 『ホームカミング』の意味ですが、アメリカの学校で卒業生を招いてダンスなどをするパーティイベントのことです。また、マーベル(MCU)にスパイダーマンが戻って来たという意味もあります。(スパイダーマンの映画化権はソニー・ピクチャーズのままであり、配給もMCU作品としては珍しくソニー・ピクチャーズです。)

 

  • マーベル・スタジオのロゴが出てくる場面で流れていたBGMは、昔アメリカであったスパイダーマンのアニメのテーマ曲です。『スパイダーマン2』や『アメイジング・スパイダーマン2』の劇中でも、歌などで使われているシーンがあります。

 

  • 最初”ピーター・パーカー撮影”として映った地球儀は、『アイアンマン2』で開催されたスターク・エキスポのものですね。

 

 

  • ピーターが登校した際に映る壁画には、アインシュタインなど実在した人物もいますが、ハワード・スターク(トニー・スタークの父親)やアースキン博士(スティーブ・ロジャースを超人兵士にした人)の顔も描かれています。

 

 

  • 物理の授業で、アインシュタインなど有名な科学者達の白黒写真が映りますが、一番右にブルース・バナー博士(=ハルク)の写真もあります。ブルースの写真はカラーでも良いのでは?笑

 

  • ピーターは”クモ糸液Ver.3.01”を授業中に隙を見て作っていました。原作でも自分でクモ糸を作っているからですが、2002年〜2007年にあった『スパイダーマン』シリーズ3作では、体内でクモ糸が作られるようになったという設定に変更されていました。

 

  • ピーターの通っていた高校の校長先生は、第2次世界大戦でキャプテン・アメリカと一緒に戦ったジム・モリタの子孫です。同じ俳優が演じています。

 

  • 『アイアンマン3』のラストでトニーが海底から引き上げた、不器用ロボットアームの”ダミー”がアベンジャーズ・タワーで働いていました。ハッピーにも叱られていましたが(笑)。ボディに”DUM-E”とちゃんと名前が入っていますね。それにしても「我々より貴重だ」と言われる壺って…?
    『アイアンマン』で消火剤をぶっかけたのが懐かしいです。

 

 

  • ピーターとメイが外食したレストランの隣には韓国語で書かれた建物があって、その韓国語の意味は「韓国アスガルド教会」だそうです。どんな宗教なのでしょうね(笑)。

 

 

  • 高校教師で部活の顧問だったハリントン先生。『インクレディブル・ハルク』で大学に侵入したブルースに、賄賂としてピザを貰っていた学生と同じ俳優です。学生だった彼は、数年後に高校教師になったようです。

 

 

  • ピーターが”カレン”と名付けたAIの声を担当したのはジェニファー・コネリーで、夫はジャービス&ヴィジョンを演じるポール・ベタニーです。夫婦でAI役。ジェニファー・コネリーは2003年に公開された『ハルク』で、ブルースの恋人ベティ・ロスを演じていたこともあります。

 

 

  • ワシントンD.C.の人工池の傍をスパイダーマンが走るシーンがありましたが、以前(『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』)はあそこでキャップとファルコンがランニングしていました。

 

  • バルチャー役のマイケル・キートンは昔バットマンを演じていました。『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』ではバードマンを。そして今回も鳥もどき(笑)。バット(=コウモリ)は哺乳類ですが。

 

 

  • ヴィランの一人である”ショッカー”の武器は、『シビル・ウォー』の序盤でヒドラのラムロウが使っていた右手の武器です。キャプテン・アメリカに取り外されていました。左手の方は爆発で消えたと思われます。

 

 

  • バルチャーの手下と武器取引を行おうとしていた、窃盗の前科のある黒人男性。ピーターが尋問した際に「甥がクイーンズに住んでいる」と言っていましたが、それは原作コミックで2代目スパイダーマンとなる”マイルズ・モラレス”のことを指しています。MCUとは関係ありませんが、アニメーション映画であった『スパイダーマン:スパイダーバース』(日本2019年公開)は、このマイルズ・モラレスが主人公となっています。マイルズの原作初登場は2011年であり、比較的新しいキャラクターですね。ピーター・パーカーは1962年からの長い歴史があります。

 

 

  • フェリーとおまけ映像で登場した、首にタトゥーのある男マック・ガーガンは”スコーピオン”と呼ばれる、スパイダーマンの有名なヴィランです。今後の作品でスパイダーマンと戦うと思われます。

 

終わりに

スパイダーマンがMCUに入ってくれて本当に良かったと思います。他のマーベルヒーローとの共演をずっと見てみたかったので。

ピーター・パーカーが大学生や社会人になった後の話も、MCUの映画でやってくれることに期待したい。

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