『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(エピソード9)の感想、というか気になった点を書きます。3部作完結しましたが、いくつかの謎が解決されずに終わってしまいましたから。
ネタバレを含むので、スター・ウォーズでまだ観ていないタイトルがある方はご注意下さい。エピソードタイトル全9作を観ている前提でこの記事は書いています。また、僕は実写映画(エピソードタイトルと外伝)しか観ていません。ドラマや小説のことはよく知らないので、そこはご容赦下さい。
ざっくり感想
今回のスター・ウォーズも賛否両論のようですが、僕としては満足のいく結末でした。スカイウォーカーの話はこれで完結したと思うとなんだか寂しい気もしますが…。しかしスカイウォーカーサーガの終わりで、タイトルを『夜明け』としたのはなんだか意味深な気がします。
僕はレイとカイロ・レンのどちらにも感情移入したし、綺麗な終わり方だったかなと思います。カイロ・レンは裏の主人公だったと言っても良さそうなキャラクターでしたね。アナキンがそうだったように、1度道を踏み外しても最後に改心するという話はなんだかジーンと来てしまう。
中には今までと同じようなストーリー構成に批判的な意見や感想もあったようですが、「これがスター・ウォーズだよね」と楽しむのが正しいのでは、というのが僕の考えです。そもそも意図的にそう作られていると思います。
3部作はそれぞれ対になっていて、エピソード1・4・7/2・5・8/3・6・9・の中で似たようなシーンがいくつもある。例えば、1では終盤にドロイドコントロール管をファイターで破壊しに行き、4ではデス・スターを、7では新デス・スターを破壊しに行きました。考えてみると、2・5・8の中でもそれぞれ似たようなシーンがあるし、3・6・9の間でも似たようなシーンがあることに気づくはず。
その他他愛のない感想ですが、エピソード7はジェダイが壊滅して50年以上経っているため、ジェダイやフォースが宗教扱いされているのが面白かった笑。帝国時代で既に宗教扱いでしたけどね(ハン・ソロがフォースを小バカにしたり、同じくフォースを蔑視した帝国の人間がベイダーに首を絞められたり)。
何にせよ、万人受けする映画にするのは無理なので、今回の3部作はこれで良かったのだろうと思います。
残った疑問
この記事の本題はここです。
100%僕の主観で書いているので、変わった解釈や誤解があるかもしれません。
なぜ「ルークのライトセーバー」をマズ・カナタが持っていたのか
1番気になるのはここですね。あの青いライトセーバーです。
あれは元を辿れば、
クローン戦争時にアナキンが使っていた。
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【エピソード3】終盤に火山の星ムスタファーでアナキンvsオビ・ワン。オビ・ワンが勝利し、アナキンの青いライトセーバーを持ち去る。
↓
【エピソード4】オビ・ワンがルークに渡す。
↓
【エピソード5】ダース・ベイダーvsルーク。ベイダーがルークの腕を切り落とし、ライトセーバーは行方不明に。
【エピソード6】ルークは緑色のセーバーを使っていたので、新しく自分で作ったのでしょう。
↓
【エピソード7】なぜかマズ・カナタという酒場の女主人(人型エイリアン)がルークの青いライトセーバーを保管していた。
↓
そこでフィンに渡るも終盤にレイが手にし、エピソード9の終盤の戦いまでレイが持ち続けて使う(エピソード8で折れたけど、9で普通に使っていたから直したのかな?)。最後に、アナキンとルークの故郷である砂漠の星タトゥイーンで、砂の中にライトセーバーを埋めました。(レイは自分で作ったと思われる黄色のライト・セーバーを出してましたね。初めて見る色です)
というライト・セーバーを巡る一連の流れが僕の解釈です。
結局最後までマズ・カナタがライト・セーバーを持っていた理由が明かされず、ちょっと肩透かしを食らった気分です。
マズ・カナタは骨董品を集めている人みたいだから、どこかで手に入れたのでしょうか?どうやって?何者?なんでそれが「ルークのライト・セーバー」だと知ってるの?そもそもマズ・カナタとルークは知り合い?だとするとハン・ソロを通じて知り合ったの?………謎が謎を呼びますね。
ちなみにエピソード9の終盤でレイがカイロ・レンにテレポートで渡したのはこの「ルークの」剣なのか、「かつてレイアが訓練で使っていた」剣なのか、どちらなんでしょう?(笑)どっちも青色だから分からない。
エピソード8でカイロ・レンが、青いライト・セーバーを持つルークに向かって「それは俺のものだ!」と言っていましたよね。もしかしたら9でその夢が叶ったのかも?笑
そもそもカイロ・レンはあの時なんで丸腰なんですか(笑)。アジトに乗り込んで来た時ブラスターを持ってたでしょ!SFの光線銃だから弾切れとか無いと思うし…。あんた敵のアジトに乗り込んで来ておきながらなんで武器を捨ててんのよ、って思いました(笑)。戦いの最中に壊れたor壊されたとか?
エピソード8でルークが青のライト・セーバーを出したのはなぜ
エピソード8のライト・セーバーに関連した話で思い出しましたが、ルークがカイロ・レンと対峙した時、なんで6の頃に使っていた緑のセーバーではなく青のセーバーを出したのでしょうか(結局幻影だったけど)。かつてカイロ・レンを弟子にしていた時、寝ているところを斬りかかろうとしたという回想シーンでは緑の剣でしたが…。
カイロ・レンを挑発して時間を稼ぐため?それとも別の意図があったのでしょうか。
フィンもフォース・センシティブ(感応者)?
これは疑問というか、ほぼ確実なことですかね。
まずエピソード7で、怪我をしていたとはいえカイロ・レンとライト・セーバーで闘えていましたよね。ジェダイの訓練を何も受けていないのに。ほとんど経験も無いのに戦闘機を操作できたりしたし、なんだかルークに似てます。
問題はエピソード9で、幾つか気になるシーンが。
終盤に宇宙船でエクセゴルに行った際、ビーコンがどこにあるかという話で
フィン「あそこだ」
ジャナ「どうして分かるの?」
フィン「感じる」と。
フィンとジャナが出会った場所(デス・スターの残骸があった星)の会話でも、フィンは心の声に従って虐殺には加わらなかったみたいなことを言っていましたよね。フォースに導かれたとか。
他にも、レイが1度死んだ時、ファルコンに乗り込んだフィンは
「レイ、そんな…」
とレイが死んだことを感じ取っていました。
これはエピソード4で惑星オルデランがデス・スターによって破壊された時、オビ=ワンがたくさんの人の悲鳴を感じたとか、エピソード3でジェダイの抹殺が始まった時にヨーダが杖を落としてショックを受けていたシーンを連想させます。8でルークが死んだ時レイとレイアはそれを悟ったし、9でレイアが死んだ時もレイとカイロ・レンはやはりそれを感じていました。彼らと同じ能力をフィンは発揮したということですよね。
フィンに関わるこういったシーンから、フィンもジェダイになる素質が十分あるのではないかと思いました。もし続きをやるなら、僕はレイとフィンのバディムービーが観たいです。僕はエピソード1〜3が好きなのですが、その理由の1つはジェダイ2人のバディムービーになっているからです。4〜9は1人のジェダイが孤軍奮闘しているイメージで、ちょっと辛そう。次をやるならジェダイを増やして欲しいと思ってます。
フィンのバックグラウンドが不明
フィンが幼い頃にさらわれて、トルーパーにされてしまったというのは話にありました。でもそれ以外の出自などがわかりません。誰が親なのかとか。あまり重要なことではないのか、今後明かされることがあるのか…。
フィンはレイに何を伝えようとしたのか
エピソード9でフィンがレイに何かを言おうとして、結局言えないままだったシーンがいくつかありました。
あれは自分もフォース・センシティブであることを伝えたかったのか、愛の告白だったのかのどちらかでしょうか。どっちもだった可能性もありそうです笑
スノークの体
スノークはパルパティーンが作った存在だったことがエピソード9で明かされました。
魂とか頭脳みたいな点についてはフォースパワーを飛ばして操れるのかもしれませんが、あの(醜い)肉体の方はクローンなのでしょうか?
クローンだとしたら、オリジナルが居たはずです。それとも赤の他人を操っただけ?あの体は誰なんでしょう?まさかフォースの力で生身の体さえ作れてしまえるのでしょうか?アナキンもフォースの力で生まれた存在ですから…。
大したことでは無いのかもしれませんが、気になります。
パルパティーンは「あの後」どうやって助かったのか
エピソード6で、パルパティーン銀河皇帝はベイダーによって原子炉みたいな所に投げ落とされました。それで無事だったとかアリ!?(そもそも屋内にあんな危ない場所を作っているのはおかしい笑 スター・ウォーズでは毎回、屋内のはずなのに崖のような危ない場所があったりする)
ヨーダやオビ・ワンがフォースゴーストになっているように、パルパティーンも1度ゴーストになったのでしょうか。そしてクローンの体に宿り復活とか?
どういうトリックなのでしょうか。フォースの暗黒面は謎が多いということにしておきますか。笑
レイの祖母は誰
レイがパルパティーンの孫娘だったことがエピソード9で明らかになりました。レイにとっては祖父ですね。そうなると、祖母は誰なんでしょうか?
そしてレイの両親がどんな生涯を送ったのかも気になるところ。何しろあんな邪悪な親を持ってしまって、壮絶な人生になってしまったのだろうと思うからです。
エピソード7で「Cー3PO」の腕が赤かったのはなぜ
これは大した疑問じゃないです(笑)。彼はギャグ担当だし。
何かあったのでしょう。エピソード2や5でバラバラになるという不遇に見舞われてる彼ですから。
何があったんだろう?と想像すると面白い。
最後に:ツッコミ所の多さもスター・ウォーズの楽しさの1つ
昔からスター・ウォーズはツッコミ所の多い映画です(例えば、パーセクは本当は早さではなく距離の単位、とか)。そうした所も含めてスター・ウォーズらしさで、おかしな点を許容して楽しむのがこの映画シリーズだと思ってます。
未だに謎のままになっている点も、将来明らかになることを期待しています。