【マーベル】『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』あらすじ・感想・小ネタ

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』はマーベル・シネマティック・ユニバース11作目で、『アベンジャーズ』としては2作目です。キャッチコピーは「愛を知る全人類に捧ぐ」。大袈裟な。「世界を滅ぼすのはアイアンマン」というのもありましたが。

何はともあれスーパーヒーロー再集結です。前作同様お祭り映画といった内容で、エンタメの極み。

あらすじだけは大きなネタバレを避けて書いています。これから映画を観るという方は、あらすじだけ読むのをお勧めします。
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あらすじ

ロキの杖を持つヒドラに対して、アベンジャーズは攻撃を仕掛けた。改造人間の妨害や仲間が負傷するアクシデントに見舞われたものの、アベンジャーズは無事にロキの杖を回収し、拠点のアベンジャーズ・タワー(旧スターク・タワー)に戻った。

トニーはソーがアスガルドへ帰るまでの間、杖の研究をさせてもらうことにした。そして杖の中に強力な物質があることが分かり、ブルースを言いくるめ2人で人工知能”ウルトロン”を作ろうとした。新しく作る人工知能をアイアン軍団に入れることで、世界平和を実現するのが目的だった。研究は難航してなかなか完成しなかったが、アベンジャーズがパーティを開いている間に、どういう訳かウルトロンが誕生した。生まれたばかりで不安定なウルトロンは、トニーの意図したものとは違う行動に出ることになる…。

 

感想・雑記<ネタバレ注意>

この映画、すごく面白い。ニューヨーク決戦の時のような、最初から全員揃ったアクションを出し惜しみ無く見せてくれて嬉しかった。開始1分も経たずにアベンジャーズの戦闘シーンが始まりましたからね。マーベルのロゴが出てくる段階でアベンジャーズのテーマ曲が流れるので、いよいよ『アベンジャーズ』だと気分が高まります。6人が横並びに映るシーンとかカッコ良すぎる…。船の中で、ウルトロンと双子を前にアイアンマン、ソー、キャプテン・アメリカの3人が並び立つところなんかもすごくワクワクしました。余談ですが僕は10年振りに映画館へ行って観たのがこの映画でした。最高の選択だったと思います。ブルーレイが発売されるのもすごく楽しみで、映画館で2回も観たのに内容も知っているのに予告映像を繰り返し見てワクワクしてました。発売の3週間ほど前からポップコーンを買って心待ちにしていたほどです(笑)。

ただ、今作はアクションシーンからスタートしたので、状況説明が無いのがデメリットだったかもしれません。幾つか疑問に感じる部分が。例えばトニーは『アイアンマン3』で引退したようにも見えたが、何事も無かったかのように戦っている…。遠隔操作かな?と思ったらスーツの中から普通に出てきた(笑)。ブルース(ハルク)は『アベンジャーズ』の後どう過ごしていたのか。ホークアイはシールドのエージェントであるにも関わらず、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』で出てきませんでした。一体今までどこで何してたの?ソーはたまたま地球に来ていたのか、それとも招集されたのか?アスガルドに居るソーに人間は連絡を取れるのでしょうか?(笑) ヘイムダルを通じてソーに知らせを送る?……など。

僕の解釈はこうです。
キャプテン・アメリカは、ヒドラの残党やバッキーの行方を追う内に、ヒドラがロキの杖を持っていることを突き止めた。本当ならシールドの生き残りが責任を取って回収すべきだが、『ウィンター・ソルジャー』でシールドは壊滅的打撃を受けた&ヒドラを巣食わせていたシールドを信用できないので、キャプテン・アメリカは代わりにアベンジャーズを招集して敵地に乗り込むことを決めた。
ブラック・ウィドウとファルコンはずっとキャプテンの傍で協力していたと推察しています。トニーは『アイアンマン3』でペッパーにアイアンマンスーツについて「数を減らそう」と言っていて、無くすとは言っていません。また、「私はアイアンマン」で締めくくったので、アイアンマンを辞めるつもりは無いとの意思表示だと理解しています。ブルースはずっとアベンジャーズタワーに居て、自宅を破壊されたトニーも『アイアンマン3』の後はアベンジャーズタワーで暮らしていたと想像しています。ソーは『ダーク・ワールド』の後ずっと地球に居たと考えます。オーディン(ロキの変身)から自由を得たし、おまけ映像で地球に来ていたので。ソー自身、ジェーンやアベンジャーズの傍に居たいと考えていたわけですからね。ホークアイが一番謎です(笑)。今作でも『ウィンター・ソルジャー』で参戦しなかったことについて、全く言及されなかったので分かりません。休暇中だったとか?笑

 

正直に言うと僕はこの映画、観る前はそれほど期待していませんでした。というのも、人間が作った人工知能と戦うより、宇宙から飛来して来た侵略者と戦った前作の方が遥かにスケールの大きい話だと思っていたからです。ロボットと戦うなんて盛り上がるのか?と。でも要らぬ心配でしたね。アクションシーンに関しては前作を遥かに上回っています。特に聖堂での大乱戦と、ヴィジョン・ソー・アイアンマンがビームでウルトロンを追い詰めるシーンなんか興奮します。アベンジャーズのテーマ曲も流れますから。これぞヒーロー映画だという感じで、観客の求めるものをちゃんと提供してくれました。3人のビームでウルトロンのボディが溶けたので、ヴィブラニウムも無敵の物質ではないようですね。

アクションシーンで言うと、ソウルでのキャップとウルトロンのタイマンシーンが非常にカッコいい。まさかキャプテン・アメリカにこんな見せ場が用意されているなんて予想もしませんでした。僕はこれでキャプテン・アメリカのことが一気に好きになりました。実を言うと、それまではキャプテン・アメリカって特別強いキャラではないし、見た目もちょっとダサいと思っていました。ソーがハンマーと雷、アイアンマンがビームとミサイル、でもキャプテン・アメリカは正義と盾ですよ(笑)。だけどハイテクヴィランに対してアナログで互角に戦うキャップが非常にカッコいい。ソウルでの戦いに限らず、今作ではキャプテン・アメリカは活躍シーンが多くて良かったと思います。前回の『アベンジャーズ』で扱いが良くなかったので、その反省から活躍シーンを増やしたのかもしれません。『アベンジャーズ』でのキャプテン・アメリカの突っ込み所についてはこちらの記事を見てみて下さい。

ただ、今作もキャプテン・アメリカについて全く突っ込み所が無いわけではなく、ヘルメットをしていないシーンが多いのが少し残念。まだヒドラ施設を完全に制圧していないのに、何でヘルメット脱ぐの?(笑) 危ないでしょ。終盤のソコヴィアでの戦いでも、「3分で準備しろ」と言いながら何であんたはヘルメットをして来なかったんだって思いましたよ。相手は金属製のロボットなのだから、ヘルメットは大事では?船の中での戦いと、ソウルでのタイマンシーンではちゃんとヘルメットしてくれていて良かった。それにしても、本来身を守るためにある盾をそう簡単に投げても良いのかとやっぱり思う(笑)。ソウルでのウルトロンとの戦いでも盾を落としてますからね。今作は磁石で腕に引き寄せているそうですが、せいぜい数メートルくらいしか反応しなさそう。アイアンマンスーツみたいに遠隔操作で必ず手元に帰ってくるなら投げても良さそうだけど…。キャップにとっては盾が武器でもあるからあれで良いのかもしれませんが。

今作はソーとキャプテン・アメリカの協力技が多かった印象。序盤には盾にハンマーを打ちつけて、衝撃波で敵を一網打尽にするとか。『アベンジャーズ』で、キャップが盾でソーのハンマーを跳ね返したシーンがありましたよね。周りの木が薙ぎ倒される程の威力・衝撃でした。あの出来事があったからこその合体技なのかなと思いました。終盤にはキャップが蹴り上げた盾をソーがハンマーで打つとか。他にもパーティ会場で、上半身だけで浮いてる敵をキャップが投げてソーがハンマーでトドメ。船の中での戦いではキャップが盾でウルトロン(雑魚)の首を押さえて、ソーが首をはねるとか。ソコヴィアでは2人協力の人命救助もありました。

あとアクションシーンだと、キャプテン・アメリカやブラック・ウィドウのバイクに乗る姿がカッコいいです。キャプテン・アメリカがバイクに乗るシーンは、これより後の作品では無かった気がします。最初の登場シーンで、バイクに乗りながら盾を投げたりして映えますね。

 

アクションは素晴らしいのですが、ストーリーの方は自業自得な感じが否めませんね…。トニーが悪者になってしまっています。ヒゲヅラだし。トニーは結局成長していないのでは、と感じてしまいます。アイアンマンスーツを減らしたのに、今度は無人機を量産している。『アイアンマン3』のラストで、トニーがどんな事を言っていたのか覚えているでしょうか。「純粋な理想や探究心から始まったものが過ちへと変わる」「人は自ら悪魔を造る」「科学は危険だと言う人々は胸の中に破片がない連中だ。そして今、私もそうなる」「アイアンマンスーツは繭だった。私は生まれ変わった」と言っていたのに、また同じ過ちを繰り返しているではないですか(笑)。良くも悪くもトニーらしいと思いますが。ウルトロンが生まれる背景をトニーにしなければ、こうはならなかったはず。

ウルトロンは結構人間臭いキャラクターですね。よく喋るし感情的。ワンダとピエトロの話を聞いている時、首を傾けているのが何とも人間らしい仕草だと感じます。トニーのダークサイドを具現化したような存在でしょうか。

ムジョルニアを持てるヴィジョンが、人間について「滅ぶ運命だ」と言うウルトロンに対して、間髪入れずに「そうだ」と返すのは不吉な感じがします。”平和のためには争いの元凶である人間を滅ぼす必要がある”というウルトロンの考えは、人間に対する痛烈な皮肉ですね。プログラムとして生まれ、体を持てなかった悔しさや勝手に任務を押し付けられる不条理を思えば、怒りに燃えるのも無理はないかも。勝手に生み出されて勝手に破壊されるわけですしね。ウルトロンに感情移入し過ぎかもしれませんが、今作のストーリーはやっぱり人間の自業自得だなぁと感じます。黒幕サノスが絡んでいる話ではありませんし、今作はやっぱりアクション重視ですね。仲間達の私服姿や何気ない会話も好きだったりしますが(笑)。

アベンジャーズのメンバーがムジョルニアを持とうとするシーンが伏線になっていたのは面白い。ウルトロンという失敗があった後だけに、ヴィジョンが味方かどうか疑うのは当然です。しかしムジョルニアを持つことで、信頼に値する存在だと一発で示しました。『マイティ・ソー』を観ていた甲斐があります。こういう過去作との繋がりなどがあるのが、このシリーズの大きな魅力だと思ってます。

ホークアイは『アベンジャーズ』前には『マイティ・ソー』にカメオ出演したのみで、本格的な出番だった『アベンジャーズ』ではいきなり洗脳され敵側に寝返る。『ウィンター・ソルジャー』では出番無し!そして今作では冒頭で敵に撃たれて怪我を負い、「またか!」と思いました(笑)。扱いが悪過ぎると。しかしホークアイは双子との関わりが多めで、ワンダのマインドコントロールを唯一回避し、終盤でも「一歩でも外へ出たら君もアベンジャーズだ」との名言を残しました。それでも、ソウルでウルトロンを戦ったキャプテン・アメリカ並みのアクションシーンがあれば良かったのになぁと思いました。クリントとナターシャはカップルなのかなと思っていましたが、クリントはメンバーで唯一の家庭持ちだと判明。アメリカ国旗が家に掲げられていたので、一応アメリカに家はあるみたいですね。

 

ハルクはナターシャの呼びかけによって変身を解除するようになっていました。最後ナターシャをヘリキャリアに乗せる気遣いまでありましたね。『インクレディブル・ハルク』でも、ハルクはベティには優しく接していました。ハルクは美人に弱い?ハルクの弱点は美人かもしれません(笑)。

 

余計な突っ込みですが、ワンダはハルクを暴走させ多数の死傷者を出した責任があると思いますが、お咎め無しでアベンジャーズ入りしていいんですか?(笑) ブルースは一体どんな幻覚を見せられたのかも気になるところ。全く抑えが効かずに暴れる程のマインド攻撃を受けたわけですからね…。俳優さんが変わったから何も映像が無かったのかもしれませんが、見たとしても暗い気持ちになるだけかも(笑)。

ハルクバスターはアイアンマンスーツの上から装着できるようでした。暑くないんですかね(笑)。戦いの最中にハルクバスターの左腕が無くなったということは、中にいるアイアンマンは両腕を下ろして直立した姿勢なのでしょうか?野暮な考えですが、気になってしまいました(笑)。ハルクバスター装着時に『アイアンマン3』のテーマ曲が流れるのが良いですね。

 

ソーが”洞察の泉”なる場所へ行くのが謎です。『アベンジャーズ』なのに突然『マイティ・ソー』みたいな魔法の話が出てきて戸惑う。「どの王国にも闇がある」って初耳なんですけど(笑)。何気にローソクがある。儀式に必要な物なのでしょうか。そもそも”洞察の泉”ってどこにあってどんな仕組みなの?それに「気になる夢を見た」って、あれはワンダのマインド攻撃なのだから、真に受けなくて良いのでは?とも思いました。あれは未来を見るために必要な儀式?とにかくあの辺りのシーンは脈絡が無いし、意味不明だと感じてしまう。もう少し説明してほしい。

 

最高のタイミングで旧式ヘリキャリアで登場するニック・フューリーも最高ですね。隠し球として参戦するウォー・マシンも。嬉々として戦うローディがおかしい。スーツの色はアイアン・パトリオットから戻してましたね。やっぱり黒ベースが良い。ヴィジョンやウォー・マシンなど、空を飛ぶキャラが増えたからか空中戦が多かった印象(残念ながらファルコンは参戦しませんでしたけど)。アイアンマンがヘリキャリア周囲で飛び回りながら戦うシーンの映像とかすごい。しかしあのヘリキャリアはどこに隠していたのでしょうね?笑

アイアンマンのお膳立てがあったとはいえ、特大の雷で町を破壊するソーの力はやっぱり凄まじい…。でも、『アベンジャーズ』で一番美味しい所を最後に取っていくのはやっぱりアイアンマンなのかなと(笑)。キャプテン・アメリカがアベンジャーズのリーダーでも、映画『アベンジャーズ』の主人公は実質トニーですよね。マーベル・ユニバースはトニーが居てこその世界ですから。

 

小ネタ<ネタバレあり>

  • 原作ではウルトロンを作ったのはトニーではなく、初代アントマンであるハンク・ピムだったそうです。次回作が『アントマン』なので、ハンク・ピムが出てくるかと思われましたが、映画版ではトニーがウルトロンを作ったことにしたようです。そのせいで『アイアンマン3』の終わり方との整合性が崩れたのが残念です。

 

  • 新ヒーローのワンダ(スカーレット・ウィッチ)とピエトロ(クイック・シルバー)は、原作ではX-MENに登場するミュータントで、マグニートーの子どもです。X-MENのミュータントは権利上の問題でマーベル・スタジオ作品に出せなかったので、2人の能力はヒドラの人体実験で得た設定になったようです。

 

  • ソーの見た夢(幻覚)で現れた白目の男性。あれはビフレストの番人ヘイムダルでした。クレジットでヘイムダル役のイドリス・エルバの名前が出て気付きました(笑)。風貌が全然違うし、ソーが「ヘイムダル」と呼ばないから分かりませんよね。しかしあれがヘイムダルなら、ますますソーの見た夢とその後の”洞察の泉”というのが謎です。どういうことなのか理解できません…。

 

  • ウルトロンに腕を切り落とされた武器商人ユリシーズ・クロウは、ワカンダ出身とのこと。ワカンダはアフリカにあるという架空の国で、スーパーヒーローであるブラックパンサーの故郷です。映画『ブラックパンサー』でワカンダやクロウは登場します。少し気になったのは、トニーとスティーブがワカンダにヴィブラニウムがあった(※実際は今もある)と知っていたことです。「もう残っていないはず」とか言っていましたよね。2人が、ワカンダはヴィブラニウム産出国だと知っていたということは、ハワードはワカンダでヴィブラニウムを入手しキャプテン・アメリカの盾を作ったのでしょうか?しかし『ブラックパンサー』を観ると、ワカンダがヴィブラニウム産出国だと部外者が知っているのはおかしいはずでは…。ハワードがどこでヴィブラニウムを手に入れたのかと、トニーとスティーブがなぜワカンダとヴィブラニウムについて知っていたのか疑問です。

 

  • ヴィジョンを演じるのは、ジャービスの声を『アイアンマン』から担っていた、ポール・ベタニーです。『ビューティフル・マインド』などに出ていますね。今までは撮影の後にジャービスの声を入れていたそうですが、今作でやっと自分の体で出演を果たしました。

 

終わりに

今作は前作の『アベンジャーズ』ほど評価はされなかったようです。ストーリーの問題でしょうか。アクション重視で、気分が高まるお祭り映画を楽しみたい人には高評価なんですけどね。僕はそのタイプです(笑)。書いてる感想も子どもっぽいのは否定しません。

少数精鋭で多くの敵を倒していくのを見るのは、爽快感があって良い。

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