【マーベル】『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』あらすじ・感想など

『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』はマーベル・シネマティック・ユニバース8作目、『マイティ・ソー』としては2作目です。

あらすじだけは大きなネタバレを避けて書いています。これから映画を観るという方は、あらすじだけ読むのをお勧めします。
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あらすじ

『アベンジャーズ』の戦いの後、ソーは9つの世界を周り争いを鎮めていた。『マイティ・ソー』でビフレストが破壊されたことで、アスガルド人による統制が取れなくなっていたのだ。ヴァナヘイムでの戦いを終わらせたソーは、ヴァナヘイム出身のホーガンを残しアスガルドへ帰還。宴が催されるが、ソーは地球のジェーンを想い心ここに在らずだった。

一方ロキは、地球で殺戮と戦争を起こした罪でアスガルドの牢屋に入れられた。

地球のジェーンはロンドンで重力異常の現象を調べていたが、偶然空間の裂け目に入ってしまい、”エーテル”と呼ばれるエネルギーを体に取り込んでしまう。

ビフレストの番人で千里眼を持つヘイムダルにソーはジェーンの様子を聞くが、エーテルを取り込んだことでヘイムダルの目に入らなくなってしまった。そこでソーは地球へ行きジェーンと再開を果たすが、彼女の異変を目の当たりにしたことでソーはジェーンをアスガルドへ連れて行くことにした…。

 

感想・雑記<ネタバレあり>

この作品、つまらなくはないのですがあまり印象に残らない映画。メインヴィランのマレキスよりロキの方が目立ってしまっているからでしょうか。どこか物足りなさを感じてしまいます。マレキスの倒し方もあっさりだし、そもそもアクションシーンが少なめ…。感想も、何を書くか悩んでしまう(笑)。

冒頭の、オーディンの「我々もいずれ死ぬ。人間と同じように」やロキの「5千歳の違いが」というセリフが印象に残りました。アスガルド人は地球では神として崇められているが、実際は寿命が長くて特殊能力を持った宇宙人だということですね。「9つの世界は永遠ではない」ともオーディンは言っていました。なんだか寂しい気もします。


何はともあれ、今作の見所はソーと家族の関係でしょうか。ソーは以前よりも大人になり、オーディンとも立場逆転になったように見えました。オーディンが武力で徹底抗戦を考えるのに対して、ソーは市民にまで被害が出ることや下手をすればアスガルドが滅びることも危惧していましたから。ただ、ソーはアスガルドの王として相応しい人物になっているものの、それを今では望んでいない…。地球のジェーンやアベンジャーズの傍に居たいからですね。そして最後は望み通りになりました。

しかし一番の問題はラストシーンの、オーディンが実はロキの変身だったというもの。スヴァルトアールヴヘイム(闇の世界)でロキは死んだように見えましたが、その後のシーンで、緑の光が出てアスガルドの衛兵が現れ船に歩いて行きました。あれがロキだった訳ですね。そして衛兵(ロキ)はオーディンに「闇の世界から戻りましたが発見したのは遺体だけ」と報告。オーディンは「ロキか」と察します。しかし結末を知った上でこのシーンを見返してみると、この「ロキか」と言うセリフは、この衛兵が「ロキか」と見破った事によるセリフとも取れます。遺体について言ったのか、衛兵の正体を見破って言ったのか、どちらだったのでしょうね…。そしてどちらであったにせよ、この後のオーディンとロキとの間でどんなやり取りがあったのか非常に気になるところ。『マイティ・ソー』の次回作(『バトルロイヤル』原題:ラグナロク)でオーディンがどうなったのかは分かるわけですが、その過程も見てみたかった。

かくしてソーは自由に地球へ行くことが出来て、ロキも念願のアスガルドの王座に着く。2人とも望んだものを手に入れて終わりました。ハンマーを返そうとしたソーに対して、オーディン(ロキの変身)は「お前が持つと良い」と言いましたが、ロキではどうせ持つことが出来ないからですね(笑)。ソーから力を奪うためには取り上げた方が良いでしょうが、ハンマーを受け取れなかったら変身がバレてしまう(笑)。

ロキとフリッガの関係についてもいろいろ想像しました。ロキの入った牢屋にフリッガが来ましたが、幻影だったのでロキの変身はフリッガから教わった技だったのだろうとか。オーディンやソーが力強い中で、フリッガはロキに魔法を教えることで自信を持たせようとしたとか。カースに「左の階段を使え」と言ったためにフリッガが殺される結果になってしまったロキの気持ちとかも。自分の出自を知り、地球征服を目論んだロキはもう良心を無くしたように見えましたが、フリッガはロキにとっても大事な存在だったようですね。しかし家族関係を壊したのはオーディンではないかとも思ったり…。最初から偽りなくロキの正体を明かしていれば、ソーとロキが対立することも無かったかもしれない。現実でも養子に血縁関係が無いことをいつどのように伝えるのかって問題があったりしますよね。だから非常にデリケートな問題で、明確な答えは無いとは思うのですが、自分がオーディンやロキの立場だったら…なんてことも考えたりしました。ロキはフロスト・ジャイアントや人間を虐殺したので、明らかに悪人で許せない存在ですが、ずっと騙されていた上に育てられた家族から突き放された気持ちを思うと、すごく悲しいキャラクターだなとも思うのです。

 

 

セルヴィグ博士が完全に気の狂ったおじさんになってしまっていましたね(笑)。トニーよりも重症です。北欧の神や宇宙人の襲来を目の当たりにして、博士の中の何かが壊れてしまったのでしょう。相変わらず頭は良いけれど。

フリッガの葬式は古典的でした。前作でも思ったことですが、地球を超えるテクノロジーがある割に、服装や武器や風習など古い時代を思わせるものがあります。映画のストーリーでは、地球がアスガルドの真似をしたのかもしれませんが。ハイテクと中世の融合みたいで面白い。

一番面白かったのはロキを連れてアスガルドを脱出しようとするシーンで、宇宙船の帆みたいなところで石像を壊してしまい、ロキから「祖父の首をハネたぞ」と言われるとこ。他にもソーから「ロキは死んだ」と聞いたセルヴィグ博士が「良かった!」と素直な感想を言ってしまうとか(笑)。ハンガーにハンマーをかけるソーとかも。

おまけ映像でソーの仲間がエーテルをコレクターに預けました。アスガルドのビフレストは9つの世界(星)を繋いでいると僕は理解しています。そうなるとコレクターの居る星ノーウェア(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』参照)へはどうやって行ったのかが気になりました。ノーウェアは9つの世界に含まれていないはずなので。当然宇宙船でしょうが、その過程を見てみたいと思いました。どんな船でどういった航路なのかとか。SFが好きなのでそういうところも見たい。

2つ目のおまけ映像で、ロンドンでまだ徘徊するヨトゥンヘイムの怪物が描かれました。あれはソーがちゃんと退治してくれたのでしょうか?(笑)

 

小ネタ

  • 気付く人は少ないかもしれませんが、ソーの仲間のウォリアーズ・スリー(3戦士)の1人であるファンドラル(女好きなキャラ)の俳優さんが変わりました。前作『マイティ・ソー』ではジョシュア・ダラスでしたが、今作ではザッカリー・リーヴァイに変わっています。ザッカリー・リーヴァイは、DC映画の『シャザム!』で主人公のシャザムを演じている人です。

 

  • アスガルドの玉座がある場所(ダーク・エルフの宇宙船が入り込んだ場所)。あの撮影場所は『キャプテン・アメリカ』ではヒドラの基地を撮り、『スター・ウォーズ』ではメダルの授与式、『2001年宇宙の旅』では月面のモノリスも撮られた場所だとか。

 

 

  • ロキがキャプテン・アメリカに変身するというのは思わぬサプライズで嬉しかった。控えめにキャプテン・アメリカのテーマ曲も流れます。クリス・エヴァンス(キャプテン・アメリカ役)がロキの演技をしていると思うと面白い。元々ロキ役のトム・ヒドルストンがキャプテンの衣装と盾で演技したものの、上手く行かずクリス・エヴァンスが演じることになったそうです。

 

 

  • おまけ映像で登場した”コレクター”(タニリーア・ティバン)は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でも登場します。インフィニティ・ストーンについて重要な話をしてくれます。コレクターもインフィニティ・ストーンを集めているようですね。何しろあだ名が”コレクター”ですから(笑)。

 

『マーベル・ワンショット:王は俺だ』について

『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』のブルーレイ特典に収録された『マーベル・ワンショット:王は俺だ』は、『アイアンマン3』のテロ組織テン・リングスとマンダリンに絡む話。ざっくりと次のような内容です。

『アイアンマン3』でマンダリンを演じていたスラッテリーは刑務所で人気者になっていたが、インタビューしている男(右腕にテン・リングスのマークがある)からマンダリンは実在し、勝手に名前を使われたことに怒っていると聞かされる。男は看守など周りの人間を殺害し、スラッテリーを脱獄させるという…。

おまけの映像もあって、『アイアンマン2』でトニーをライバル視していたジャスティン・ハマーが登場。刑務所暮らしで、新聞を読みペッパーのことを「成り上がりで二流の秘書のくせに」と言っていました。また、ハマーは同性愛者であるようにも見えました。あと余談ですが、スラッテリーの首の後ろにキャプテン・アメリカの盾が刺青なのか描かれていました。スラッテリーはキャプテン・アメリカのファンなのでしょうか?(笑)

原作でのマンダリンは超能力を発揮する10個の指輪(テン・リングスという名前の由来)を使うヴィランで、『アイアンマン3』では設定が大幅に変更されました(エクストリミスになったキリアンが役者であるスラッテリーを使ってマンダリンを仕立て上げ、最後に本物のマンダリンは自分だと言ってペッパーにボコられる笑)。そのことにファンから大きな反発があったようで、ファンへの配慮として本物のマンダリンはちゃんと居ることを示唆したようです。

スラッテリーがその後どうなったのかは、描かれていないので分かりません。脱獄させてもらえたのか、脱獄しても無事でいられたのかなど…。男のセリフを幾つか挙げると、マンダリンについて「彼は戦士で中世の男たちに影響を与えた。中世以前にも」とか、マンダリンなんてどうでもいいと言うスラッテリーに対して「それは罪だ。我々の指輪の数だけ苦しんでもらおう」「私は殺さない。脱獄を手伝うだけだ」「会いたがってる人がいる」「お前から名前を取り返そうとしてる人だ」…などがあります。これらのセリフから察するに、マンダリンに引き渡された後にスラッテリーは始末されてしまったかもしれません。

しかしマンダリンというのは数百年も生きているのでしょうか…。「中世の男たちに影響を与えた」というのだから。何者なのか非常に気になるところ。

今後の映画で予定されている『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で、テン・リングスとマンダリンについて描かれると期待しています。タイトルに『テン・リングス』って露骨に入っていますから(笑)。新ヒーローのシャン・チーが本物のマンダリンと対決するのでしょうか?楽しみですね。

ちなみにマーベル・ワンショットは全部で5作品で、『王は俺だ』で最後になりました。これより後にマーベル・ワンショットは作られていません。

2021年9月3日公開の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で、テン・リングスやマンダリン、スラッテリーについて明かされました。詳細は是非映画を観てご確認下さい。

 

終わりに

この映画は「つまらない」と思う人が少なくないようです。僕はつまらないとは思いませんが、やっぱりどこか物足りなさがあり、あまり記憶に残らない映画でした。ソーのアクションシーンをもっと見たかったかな。

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